農業情報研究所意見・論評・著書等紹介2015年10月19日

 

イチエフ汚染水はどうやって生まれたのか 東京新聞新連載 首相のうそつきもここに始まる

 

 東京新聞の新連載:「全電源喪失の記憶 第2部 証言・1F(イチエフ)の汚染」が今日から始まった。

 

 「東京電力福島第一原発=通称1F(イチエフ)=の免震重要棟で所長の吉田昌郎(56)は唇をかんだ。やはり、来たか・・・。事故発生から約二週間の2011年3月24日、3号機地下に高濃度汚染水があると報告を受けた時のことだ。

 

 第一原発は東日本大震災の津波で全交流電源を喪失し、核燃料が溶けるメルトダウン(炉心溶融)や水素爆発が発生した。原子炉の冷却は続いていた。だが、水を入れ続ければ、いつかはあふれる。当たり前のことだ。

 

 あれから四年、終わりの見えない汚染水との闘いが続く。汚染水はどうやって生まれたのか。あの日の記憶を辿る」

 

 全電源喪失の記憶 証言・1F(イチエフ)汚染 東京新聞 15.10.19 朝刊 4

 

 原則、月・火・金曜日に掲載するそうである。

 

 水は溶け落ちた核燃料を取り出すまで入れ続けねばならない。4年と言っても、汚染水との闘いは始まったばかりだ。

 

 なのに安倍首相、2013年9月8日、東京オリンピック・プレゼンで、原発事故などなかったかのように、また東京が辛うじて「神隠し」を逃れたこと(東京が「神隠し」に遭わなかったのは? 偶然あればこその今の東京と日本)などまるで念頭に浮かばないかのごとく、「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません」としゃべった。

 

 これは、原発再稼働、安保法案強行、TPP(日米の「戦略的」連携強化)、米軍基地辺野古移設と続く首相の数々の悪行の始まりにすぎなかった。歴史が彼を稀代の悪宰相として浮かび上がらせるとしたら、この連載はそういう歴史を拓いた功績を残すことになるかもしれない。