農業情報研究所意見・論評・著書等紹介農業・農村・食料関係 201810 13

 

「美しい棚田」守るのは?そんなことも知らない安倍首相に農政を託すのか

 

安倍首相は言いました。「日本は瑞穂の国です。息をのむほど美しい棚田の風景、伝統ある文化。若者たちが、こうした美しい故郷を守り、未来に「希望」が持てる「強い農業」を作ってまいります」(二〇一三年、施政方針演説)。

 

「強い農業」作りとは、「生産性と収益性が高く、中長期的かつ継続的な発展性を有する、効率的かつ安定的な農業経営」の担い手を育成・確保することです(強い農業の創造に向けた取組 (2)担い手の育成・確保 農林水産省)。

 

「息をのむほど美しい棚田」を守っているのは誰でしょう。決してそんな「担い手」なんかではありません。

 

「息をのむほど美しい棚田の風景」 「強い農業」では護れない,14.1.26

千枚田、きょうから「あぜのきらめき」 輪島の40店がサポーター 北國新聞 18.10.13

島・白米千枚田 オーナーら稲刈り(石川) 中日新聞 17.9.25


   輪島市白米町の国指定名勝「白米千枚田」で二十四日、オーナー会員や地元ボランティアらが、秋晴れの下、黄金色に実った稲穂を刈り取った。

 会費を払って千枚田を所有しているオーナーは、東は福島県から西は広島県まで百八十人が参加。日本航空高校石川の生徒、市シルバー人材センターなど一般ボランティア二百人が協力した。

本年度のオーナー会員は、個人や企業、かつて千枚田の除草作業に取り組んだ安城東高校(愛知県安城市)の卒業生らでつくる「わじま・あんじょう友の会」など百六十五組が登録。地元の団体「白米千枚田愛耕会」が管理と耕作指導をした。

 黄金色の棚田刈る 鴨川の山あいの大山千枚田(千葉) 東京新聞 18.9.4

 鴨川市の山あいに広がる棚田「大山千枚田」で一日、稲刈りが行われ、棚田オーナーの家族連れらが、さわやかな汗を流した。

 都心から最も近い棚田とされる大山千枚田は、三・二ヘクタールの急傾斜地に大小三百七十五枚の水田が広がり、「日本の棚田百選」に選定されている。

 オーナー制度は、耕作が放棄されていた棚田を再生させるため、二〇〇〇年に始まった取り組み。百平方メートル当たり、年間三万円で米作りを体験でき、今年は百六十七組が登録した。

 川崎市から知人と訪れた工藤統(おさむ)さん(56)は「景色が良い中で気持ち良い汗がかけた。食べるのが楽しみ」と黄金色に実ったコシヒカリの稲に鎌を入れていた。 

米作り  棚田を復活 保存会が田植え 町活性化と荒廃農地活用の「一石二鳥」 大井・高尾 /神奈川 毎日新聞 17.6.18

 

「信州棚田ネットワーク」、来年2月に設立へ 信濃毎日新聞 18.10.12

 県は来年2月、県内の棚田の情報を発信、共有する「信州棚田ネットワーク」を設立する。専用のホームページの開設やイベントを開催することで、各地で保全活動に取り組む団体同士の情報共有や、棚田のPRを進める。棚田は平地の田んぼに比べて労力が必要な一方、収量は少ない。県によると、高齢化などで担い手が減って耕作放棄地が年々増えており、新たな担い手の確保にもつなげたい考えだ。
 県内には、農林水産省の「日本の棚田百選」に選ばれた棚田が16カ所ある。保全団体などからは「他の保全団体がどんな活動をしているか知りたい」「棚田に来たいと思う人が情報を得られる場所をつくってほしい」などの声が出ており、ネットワークの設立を決めた。
 ホームページは来年2月に開設予定。棚田でのイベントやオーナー募集といった情報などを掲載する。ネットワーク主催でイベントを開くほか、勉強会も企画する。
 保全団体などの会員を募集中。9月20日時点で、長野市、上田市、飯田市、飯山市、千曲市、下伊那郡豊丘村、同郡根羽村、上水内郡飯綱町の8市町村と、「稲倉の棚田保全委員会」(上田市)、「よこね田んぼ保全委員会」(飯田市)などの5団体が参加している。
 県農地整備課は「会員を企業や学校にも広げることを想定している。田植えや稲刈りなどを手伝ってもらい、人手不足解消につなげたい」としている。会費は無料。入会は、県のホームページから申込書をダウンロードし、県農地整備課か最寄りの地域振興局へ送る。

棚田の酒米稲刈り 中川村飯沼 長野日報 17.9.10

 

中川村大草飯沼の棚田で9日、同村の米澤酒造が特別純米酒「今錦おたまじゃくし」の原料米にする「美山錦」の稲刈りがあった。地元住民や今錦を愛飲する県外の消費者ら約60人が参加。棚田を管理する飯沼農業活性化研究会の案内で棚田11枚、計50アールに栽培したコメを収穫した。
 農地の荒廃防止と景観保全を目的に毎年行い、14年目。棚田は中川を代表する景勝地で、遠方には中央アルプスの山々、眼下には天竜川も望める高台にある。稲刈りは手刈りとコンバイン4台で実施。参加者は好天の下、汗をぬぐいながら作業に集中した。

稲は5月の田植え以降順調に生育。予想では2400キロ前後の収穫量が見込めそうだ。コメは乾燥、精米を経て12月に仕込み、来年2月には新酒として蔵出しする計画。研究会の寺平宗人会長(68)は「コメはまずまずの作柄。米澤酒造さんには最高の清酒になるよう仕込んでいただき、出来上がりをみんなで楽しみたい」と期待した。 

 

棚田再生の輪広がる 安芸高田 中國新聞 17.4.24

棚田の保全を支援 NTT西日本佐賀支店が協定 佐賀新聞 17.7.12

過疎化や高齢化が進む佐賀市三瀬村中鶴地区は10日、NTT西日本佐賀支店と「棚田ボランティア」に関する協定を締結した。同社は草刈りなどの農作業を支援し、棚田の保全に貢献する。

佐賀市三瀬支所であった協定締結式では、中鶴地区の吉谷幸吉自治会長が「中鶴地区は高齢化が進む地域。企業との関係を続けていきたい」とあいさつ。同社総務部の山口一也部長が「ICT(情報通信技術)を利用して地域貢献する取り組みの一つとして協定を締結した。中鶴地区に少しでも役に立てれば」と抱負を述べた。

ランティアは、棚田の保全を図るほか、企業と地域住民との交流を促す狙いもある。期間は1年で、2~3回の活動を予定している。

 

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関連情報

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山村の春 耕作放棄田 アベノミクス 農業情報研究所 13.5.23

小規模経営の方が持続的で農業成長に寄与 ヨーロッパ農業モデルに関する欧州議会の研究 農業情報研究所 16.6.26