農業情報研究所意見・論評・著書等紹介201966

自動化の落とし穴 スマート農業にご用心!

横浜市の交通システム「金沢シーサイドライン」で逆走事故が起きたという報を聞き、各地で導入が目指されている「スマート農業」のことが思い浮かんだ。スマート農業と言えばすぐ思い起こされるのは、耕起・整地作業などのために圃場を自動で走るトラクタの姿だ。

自動列車運転装置(ATO)で制御し、固定した路線のデータや信号に従い、専用の軌道上を走行するシーサイドラインでさえ、逆走事故が起きた。原因は未だ解らない。固定した軌道があるわけではない圃場では何が起きるか分らない。逆走だけではない。意図しない方向に走ったり、急発進したり、急停止したり、とんでもない事故につながるかもしれない。そう考えるのが自然ではなかろうか。

NPO法人「日本消費者連盟」の大野和興共同代表は、「長年続く農家でも、天候や田んぼを前にすると、経験則では予測できないことがよく起きる」、「同じように、過去のデータの積み重ねをもとに動くコンピューターは、データにないことが起きると対応できなくなる。それはそのまま、使う人のリスクとなってはねかえる」と言っている。

思わぬ自動化の落とし穴 電気自転車も要注意 コンピューター「データ外のこと 対応できず」 東京新聞 19.6.6 朝刊26

農家の皆さん、スマート農業にはくれぐれもご注意を。