農業情報研究所意見・論評・著書等紹介農業・農村・食料関係201912月29日

牛肉輸出額が政府目標突破 それがどうした!国産牛肉市場は縮小の一途

今日の日本農業新聞が「牛肉の輸出額が11月までで263億円となり、政府目標を突破した」と報じている。「和牛を中心とした高品質な日本産牛肉への注目度が高まる中、関係者らが連携した販促活動や、輸出向けの施設整備などが奏功した。2020年には東京五輪・パラリンピックも控え、海外へアピールするチャンスが広がる。産地からは期待の声が上がっている」という。

牛肉輸出263億円に 11月時点で政府目標超え 施設整備が奏功 日本農業新聞 19.12.29

  

  これは日本の一部和牛生産者にとっては朗報かもしれない。しかし、多くの肉牛生産者は“それがどうした”と言いたいところだろう。

  輸出は5年で5倍に増えたかもしれないが増えた額は234億円、輸入はこの間に1627.5億円も増えた。国産牛肉市場は1400憶円も縮小した計算になる。

 国産牛肉市場は確実に縮小している。わが家近くのスーパーの牛肉売り場は安い輸入ものの大海、狭い孤島に鎮座するのは祝い事の時にしか買えないような高級和牛肉ばかりだ。

来年は日米貿易協定も発効、大半の肉牛生産者は生き残れないだろう。「産地からは期待の声が上がっている」?よくもこんなことが言えたものだ。