滋賀・有機農業<農業情報研究所意見・論評・著書等紹介2016年128

 

滋賀県 新たな有機農業制度を構想 化学肥料ゼロで付加価値創出

 三日月滋賀県知事が、県内の農林水産業の世界農業遺産認定を目指す取り組みに関連して新たな有機農業認証制度の創設を検討している。

 12月7日の県議会本会議で明らかにしたもので、県には既に化学肥料などの使用量を5割以下に削減し・環境負荷を減らして生産された農産物を県が認証する「環境こだわり農産物認証制度」が存在するが、新たな有機農業制度は、化学肥料を全く使用せずに生産された農産物を県が認証し、付加価値の創出を後押しする。

 県は世界農業遺産の認定を目指す19年度の開始を目指し、農業や消費者、流通の関係団体と意見交換を始めている。今後消費者へのアンケートなども行い、有機農業のニーズがあると判断すれば制度を具体化していくという。

 有機認証制度を検討 世界農業遺産認定へ知事(滋賀) 中日新聞 16.12.8

 国(安倍農政)が専ら大規模化と生産資材価格低減で生産費を削減、農業の成長産業を目指すなか、この発想は見上げたものである。まさに、「低コストを目指すならアグロエコロジー」だ。その実現への道は茨の道だ。しかし、県には既に化学肥料などの使用量を5割以下に削減し・環境負荷を減らして生産された農産物を県が認証する「環境こだわり農産物認証制度」があり、15年度の作付面積は1万5000㌶(県の経営耕地総面積は44万㌶)に上っている。化肥ゼロへの茨の道も果敢に切り開き、農業開発の新たなモデル―フランスモデルではない滋賀モデル―なってくれるものと期待する。

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