意見:柳家小山治独演会と裁判員制度

農業情報研究所(WAPIC)

09.3.29

 きのう、柳家小山治の独演会に行った。彼がバイクで日本中を飛び回っていたころからの大のファンだが、小生と同じく来年は古希を迎える年となった今、長いことで名を馳せた「枕」は短くなったとはいえ、ますます冴えてきた。

 きのう、まだ「来ない」で始まったのは裁判員制度のはなしである。来たとしても、人に言ったらいけないということだが、家族に言うだけならいいのかなー、いや、聞きつけた子供が外で言いふらすからだめだろう。もし言ったらどうなるんだろう。「裁判」にかけられるんだろうか。

 それにしても、裁判官が裁判員になれないというのは分かるが、70歳以上はだめというのは分からない。物忘れは多くなるだろう。女の尻をつつく奴もいる。だけど、そんな奴はもっと若くてもいる。70歳以上は人間じゃないと言われているみたいだ。 でも、噺家だけはやめた方がいいかもしれない。みんなしゃべっちゃうから。

 75歳を超えたら車の免許を返せとも推奨されているが、自分は返すつもりはない。何でも年齢で分けるのは、お上がそうしなければ世間を治められないからだ。きのうの夜も越後湯沢から車で帰ったが、練馬で高速を降りるときに4000円取られた。3時間帰りを遅らせればよかったかとは思う。だけど、1000円になったから朝早く、高速にのってわざわざ出かけようなどというのはばかげている。こんないいかげんな人間に裁判員やらせる方がよっぽど問題ではないか。

 こんな調子だ。

 同じ日、日本農業経済学会が開かれた(小生も学会員だ(った)が、狂牛病騒ぎのときに牛肉は安全と食べて見せる馬鹿げたパフォーマンスをしたとき以来、愛想をつかしている)。日本農業新聞によると、東京大学大学院の川島博之教授は、最近起きた食料価格上昇は需給要因に基づくものではなく、世界の農地面積や今後の穀物需要の予測からして、今後の世界食料需給についても「絶対的な不足が起こるとはいえない」と述べた。九州大学アジア総合政策センターの坪田邦夫氏も、新興国の需要増大が直接の原因ではないとしたうえで、最大の撹乱要因としてバイオ燃料需要を挙げた。東京農工大学大学院の矢口芳生氏は、06〜08年の食料高騰を「バイオ燃料シフト危機」と把握したそうである。

 現在の世界の常識的な見方からかけ離れた高説を述べることで世間一般の人より偉いと見せかける(何のためかは知らないが)学者先生たちに似た人も裁判員から外した方がいいかもしれない。冤罪も有罪、有罪も冤罪と言いくるめる恐れがある。 裁判される側は予測不能、たまったものではない。裁判員制度の問題は、裁判する身ではなく(みんな自分はそうなると思っている)、裁判される身(みんなそうはならないと思っている)になって考えることが重要だ。