整体Q&A

整体の歴史について知りたいのですが。
整体という言葉は日本で生まれた造語です。法的解釈では一般に「療術」といいます。整体の原型は中国の推拿(すいな)というのが現時点においては有力な説です。


推拿とはなんでしょうか。
按摩の代名詞です。手技法としては「古典按摩」をより進歩したものです(2千年以上の歴史があると云われています)推拿は明の時代(1368~1644年)にその名称が使われるようになりました。現在、中国政府は公式に推拿を手技医学の公式名にしています。


整体とカイロプラクティックは同種療法ですか。
本来は違います。カイロプラクティックは1895年「ダニエルデビット パーマー」が創始したアメリカ生まれの手技療法で、整体は日本が発祥の療法、そして大正時代にはありました。ただ、整体もカイロプラクティックも似たような手技があるので混同されがちです。判りやすく違いを言うならば、整体は中国医学の手技療法が基礎、カイロプラクティックは西洋医学の骨格の仕組み、解剖学などを基礎とした手技療法です。


オステオパシーとはどんな手技療法ですか。
オステオパシーはカイロプラクティックと同じくアメリカの「アンドリューテイラー スティル」が1874年発表した手技療法です。この療法とカイロプラクティックとの違いは、カイロプラクティックは「椎骨」の歪みが神経の伝達を阻害して体調をくずすという理論、オステオパシーは体の「関節」の働きが低下すると血液循環や神経支配機能が妨げられるという理論です。オステオパシーの歴史はカイロプラクティックよりも古く、アメリカやヨーロッパでも積極的に取り入れられている治療法です。


整体は「ボキボキ」怖いといったイメージがあります。実際のところはどうなのでしょうか。
確かに整体には骨格を調整するといった、そのような手技はあります。しかしそれだけが整体ではありません。整体には免疫力を高めるための押圧や筋肉の弛緩法など色々な手技法があり、それらを基礎として整体師の方は施術をします。近年は荒療治を好まない傾向にあることから、ソフトな整体を行う整体院が増えています。


整体には流派があると聞きましたが。
あります。けれども、整体全般をひとつのものとして捉えた場合、よほど特別な技術を有さない限り〇〇式と名乗っても、手技法においてはさほどの大差はないと思っていいでしょう。最終的には整体師の仕事にかける情熱、個人の技術と知識の差によって効果は違います。

整体で悪い箇所が治ると聞きました、本当でしょうか。
本当です。西洋医学でお手上げの症状でも整体で完治することは、よくある事です。西洋医学だけがすべてではない、という事実です。ただ整体師は医師ではありません、重篤な症状の場合は西洋医学の診断は重要となります。


整体には慰安的な療法と根治療法があると聞きましたが。
そうです。慰安療法と根治を目的とした療法の二種あります。慰安療法は主に体の不調を取り除き活力を与える、また根治した症状を再発しないための療法です。根治療法は疾患部位を正常に導く療法、疾患を根本から治す療法です。整体院の大半はどちらも行っているとみていいでしょう。傾向としては慰安療法的な整体院が多いようです。


整体は保険が適用されますか。
整体は自由診療なので保険適用外の施術となります。したがって保険の使用はできません。が、病院で受ける電気や遠赤外線治療とは違い、整体の場合、整体師が手技で体を調整するので気持ちがいいなどの利点、満足感が多分にあります。それ故、保険が適用されずとも整体を受ける方が多くいるのです。手による調整は免疫力を高める優れた療法で、治療の「手当て」はこれが語源となっているほどです。


整体師と療術師はどう違うのでしょうか。
整体は整える体などを意味する造語、したがって、一般に広い解釈となります。人が他人に行う調整、整体もあれば、また自分で体を曲げ伸ばしするなどの調整、自力整体もあるでしょう。療術は整体という造語がない時代から現在に至るまで用いられている熟語。そして、体の調整をする人を療術師といいます(近年は整体師というほうが一般的になりました)。整体は療術から派生した造語、療術は昔からあった造語、同種的意味合いと捉えていいかと思います。ちなみに法的な解釈では、カイロプラクターもエステシャンも療術師です。


接骨院(柔道整復)と整体院の違いは。
整体は(施術・療術を含む)は主として手技で体を整えます(保険は使えません)。接骨院は(保険が使えます)主として温熱や電気治療です。接骨院で、かりに手技を施すことがあっても、ほんのわずかな時間です。ただし、接骨院の中にも手技に時間をかけ、自由診療、保険外治療を行っている治療院もあります。

柔道整復師と療術師の違いは。
柔道整復師は、国が定めた規定に合格(国家資格)したもの、療術師は、国家資格は有さないが手技療法師として国が定めた法の下、施術を生業にしている者です。


整体師になりたいQ&A

整体師は誰でもなれる聞きましたが。
なれます。整体は華道や茶道と同じ民間の技術で、これを学ぶにあたり国で定めた特別な取り決めはありません。技術を習得したい気持ちがあれば男女を問わず誰でも技術を身につけることができます。


大型店舗で整体師募集の広告等を目にしますが、資格を取ったばかりでも雇ってくれるでしょうか。
よほどの欠点がなければ大丈夫。大型店は、店舗の形態からいって慰安、リラクゼーションを主に「お客さん」に対応、整体を施します。


不器用なのでテクニックをマスターできるかどうか心配です。
大丈夫です。最終的にはどんな方でも手技をこなせるようになります。


腕力がありません(女)。それでも整体師になれますか。
なれます。徒手学医塾はそんな方のために技術を開発しています。


職業としての整体師、と思っていますが気弱なため自信がありません。
どんな仕事でもそうですが、最初から自信満々、バリバリできる人はいません。しかし、良い技術とやる気があれば職業として成功します。あとは本人の頑張りです。


徒手学医塾は、卒業後のサポートはありますか。
技術・再勉強のサポートをします。

治療系の整体は大変そうなので慰安を専門に施術をと考えていますが、慰安だけというのはどうなのでしょうか。
本人が希望なら、それはそれで良いのではと思います。最近では、慰安専門セラピストといった施術師のほうが多いくらですから。またそれを求めて(整体師)求人をする店も増えています。


整体師(療術師)・ボディセラピスト・エステシャン・フットセラピストの違いは何でしょうか。
法的、職業的な扱いは全く同じと思っていいでしょう。国家資格を有しない民間療法は、「療術」です。職業のイメージから呼び名こそ違いますが、同種の職業です。


整体を学ぶにあたり、専門学校・整体師養成所・通信システム等が有り、技術を習得する側としては迷います、何を基準に選択をすればいいのでしょうか。
一言でいえば料金の違いと学ぶ期間の違い、その組織が持ち得る技術の違いが選択の基準になります。「安かろう、悪かろう」じゃ、結局、あちらこちらで不足分の知識と技術を学ぶことになります。まずは徹底的に情報を取集してそれから判断するのがいいでしょう。

整体師になりたいのですが専門学校が近隣にありません。塾で学んでも資格は取れますか。
取得できます。学校で学んでも、塾で学んでも同等の資格です。


患者さんが来院した時に、どう対応したらいいのかわかりません。
問診・施術の心得等、患者さんに対する対応手順の教材が各組織にマニュアルとしてあるはずです、それを参考にすればいいと思います。もしマニュアルがない組織であれば、それは患者に対する指導教材不足ということです。


整体を学んでも、いざ開業となると自信がありません。
最初はどんな強心臓の人でも緊張します。後は本人の頑張りです。


整体師になりたいと思い、以前、某所から整体法のDVDを購入したのですが、これは「型」のみで治療法が収録されていません。徒手学医塾の指導はどうなのでしょうか
重要なところです。「整体の型のみで内容がない」そういったDVDは多くあります。これでは整体師にはなれません。当塾では施術法をしっかり指導します。


例えばどのような治療法がありますか
例えば、「腰痛の治療法」「膝痛の治療法」「肩痛の治療法」「股関節痛の治療法」またスポーツ障害、テーピング法も指導します。

徒手学医塾は「治療系」の整体塾のようですが「慰安療法」もありますか。
あります。


もしも施術中に事故(怪我)があった場合、保証はどうなるのでしょう。
個人で加入できる保険があります、契約すれば安心です。


開業する場合、店名はどのような名称がいいでしょうか。
一般的に多いのは、自分の名字や名前を冠した〇〇整体院、〇〇施術院、〇〇カイロプラクティック、他、少しおしゃれを演出する、〇〇ボデイケア、〇〇整体オフィス、〇〇ボディセラピー、〇〇リラクゼーション、他に、〇〇健康回復院、あげればもっとあるのですが、奇をてらう名称や一般的でない横文字の使用は、なるべく避けたほうが良いかも知れません。


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