疾患

ここでは「肩の痛み」と「膝の痛み」についてとりあげます。この部位の痛みは非常に身近な疾患であり、且つ施術者を悩ます(治せない、治らない、なかなか治らない)疾患だからです。


肩関節周囲炎(40・50肩)


 痛みの特徴は、肩周辺に痛みが走る。痛みの種類としてはズキズキの痛み感である。よくいわれるのは、痛みを和らげる方法として動かすほうが良いと言うのがあるが、これは、ある程度痛みがおさまった、また、痛みの度合いがそれほどでもない場合はすすめられる、しかし、痛みが強い時は、とてもとても動かすどころではない、そんな時は、まずは安静。ズキズキするなど、炎症が激しい場合はアイスパックなどで冷却するのが有効。

 中高年に発症する肩の痛みは時期が来るまではなかなか改善しないと言われるが、実際はそうではない、施術をすることで確実に痛みはとれる、治療をすることで治る。肩関節周囲炎の痛みの種類とは少し違うが、中高年になると、肘周辺にも痛みがでることがある。肘の痛みは、ズキズキ感はあまりないが重苦しい痛みである。この痛みが発症すると、フライパンを持って調理をするなどの動作に支障がでる。

 このての痛みを、整形外科では「テニス肘」といって対処しているが、実際はテニスをするから発症するわけではない、判り易く例えているのだ。この痛みも施術をすることで早期に痛みは消える。

 現場(病院・治療院)の肩関節周囲炎を治す治療の実態は、治すというよりも「治る時期が来れば痛みは消える」それまでの対処療法的な処置、あるいは患者本人の運動療法、またその逆の安静の指示をする、だが、これでは治りが遅い、結局、苦しむのは患者だ。肩の痛みは、施術者がその施術法、治すポイントがどれだけ判っているかである。整体師が、もし、曖昧な施術法で対処するなら、残念だが、痛みはなかなか改善しない。整体師は腕を磨くいっそうの努力が必要になる。

 「徒手学医塾整体法(徒手学整体法ともいう)」の施術法は、このての疾患を完治させるに至る施術法を有しているので疾患者は安心して施術を受けることができる。また、これから整体師を目指す方の学校・塾選びの基準となるのが、これらの疾患を扱えるかどうかである。その、手技法・技術の習得が重要となる。


選んではいけない整体学校・整体塾・整体師養成所

①疾患に対する明確な施術法がない。治すポイントが判らない、知らない。
②治療といえない曖昧な手技法の指導。
③理論に頼る対処的な指導実態。
④現場経験の無さ・不足、参考文献のみに頼る指導、指導者。
⑤手技法が慰安的なものばかり。
⑥卒業後のサポートがない。

※癒し系の整体師を目指す方は、さほど学ぶ組織に拘る必要はありません。


膝痛(変形性膝関節症)の整体法

膝痛・医療機関の定義

 中高年で発症する膝痛の多くは、膝関節内部の変形によって痛みが起こる変形性膝関節症であると言われている。この疾患は膝関節内部の軟骨が摩耗し、摩耗した物質が関節に刺激をもたらし炎症を起こす、 あるいは、軟骨の減少で関節のかみ合わせが狂い、その影響で摩擦が生じる等が要因となって発症すると考えている。

 しかし、はっきりとした原因は特定されておらず、医療機関における見解もまちまちである、
疾患の発症状況として一次性と二次性とがあり、二次性は、膝の外傷によって膝周辺部に細菌が入り、化膿性関節炎等がひきがねとなって発症する。一次性の変形性膝関節症は原因不明。

 膝痛の一般的な治療は、物理療法、運動療法があり、その中でも運動療法は、かなり結果をだしているが、物理療法はというと、疾患が期待するほどの治療効果はなく、あまりいい結果がでない。

 

膝痛は整体で治る

 一般に変形性膝関節症は身近な疾患としてはやっかいな部類に入るが、徒手技術の施術法で痛みの大半は消失する。 膝痛の場合、膝関節内部の状態だけがすべての痛みの原因ではなく、臀部、大腿部、下腿の筋の緊張がかなり関与している。膝痛の要因のひとつとして、骨盤のサブラクセーション(歪み)がある。 関節の亜脱臼、骨格に歪みがある場合は、その部位を調整することで筋の緊張は解かれ、膝関節にかかる負担が少なくなり、筋の緊張によって過敏に反応していた神経が落ち着き痛みはやわらぐ。 変形性膝関節症は膝に水(関節液)が溜まることもあり、膝そのものに全ての原因があると思われているが、いちがいにそうとは言えない。


運動療法


 運動療法のひとつ、レッグエクステンション(大腿四頭筋を曲げ伸ばしをする運動)で大腿部を鍛えて筋力をつけても軟骨が再生することはない。軟骨のことのみを考えた場合まったく無駄と思えるレッグエクステンションであるが、何故か運動療法で痛みは軽減する、有効なのはどうしてなのか?

 
 人間の身体はどの部位を問わず使わないと退化するが、負荷をかけて使えば深部の毛細血管に栄養を送り届けることができる。
それによる循環作用で身体が活性し、病んだ箇所があれば元に戻そうとする自己治癒力が働く。 運動療法には、自力運動・他動運動があり膝痛改善の大切な役割を担う。ただし炎症が著しい時は控える。
※炎症がある時は冷却が有効。

※膝関節の曲げ伸ばしは膝痛改善に非常に有効、それは、曲げ伸ばしする事で内部から出る「プロテオグリカン」(拘縮を防ぐ潤滑液)が分泌されるからである。 


膝痛について

 膝痛の発症要因は前述したが、痛みを助長しているのは膝をとりまく神経の刺激が大きく関与している。膝痛における一般的な軽減法として減量がある。が、多少の肥満ならまったく問題はない。
相撲社会における異常な体重は別ものだが一般の方の膝痛はさして関係はない。
 
 その理由として、体重が70キロと聞くと普通に考えた場合「体重過多」と思うだろうが、身長が1メートル80センチなら誰も肥満とは思わない。もし仮にこの人が変形性膝関節症と診断されたとすると、治療を行なう側の人は減量を指示するだろうか? おお方の答えはノーである。
しかし、身長の高さを知らなくて体重の70キロだけを知っているとすれば、減量の指示がでる可能性は大である。 体重の増減は身長で大きく違い、たとえば、身長が2メートルあったとすると体重が100キロあっても決して重すぎることはない。

 身長が高かろうと低かろうと、人間の関節その物のつくりは驚くほどの違いはない。
ようするに、体重の10キロそこらの違いは根本的な膝痛改善とはまったく関係ないのだ。 理屈で言えば体重の重い人、つまり、身長の高い人が変形性膝関節症になる率が高いことになるが、実際にはそんなことはない。
 
 スポーツ選手をみれば分かる。えてして身長が高い(それだけ体重は重い)なおかつ、激しい運動で膝軟骨にかかる、あるいはかかった負荷は相当であり、長年やっていると内部は当然変形があると考えられる。しかし痛みの発生、いわゆる、変形性膝関節症の発症率は高くない(スポーツ選手の膝痛の大半は靭帯や腱の損傷、それに伴う炎症)。

 変形性膝関節症の疾患者は痛みを少しでも軽減させるために体重を落とすことは決して誤りとは思わない。だが、多少太っていても完治に至るまでの治療においてさほど関係はない。
整体における膝痛改善法は、骨盤(仙腸関節)の調整、筋弛緩調整、自動運動、他動運動等である。


膝関節の可動

 重症者は膝関節の完全可動域(解釈によって違うが130~155度)を取り戻すのに多少時間はかかるが、正座ができるまで、そのほとんどは回復する

 本来関節部位は動かすことによって可動域が確保されているが、痛みが原因で拘縮(弾力を失い曲げ伸ばしが困難な状態)が起こる。しかし、施術によって正常になる。


全日本整体師連盟(徒手学医塾)の施術法


中高年に発症する膝の痛みは改善が難しい言われているが、そうではない。確実に痛みをとる施術ポイントがあります。

 整体で膝痛は治る
医師の多くは「メス」を入れることを考える、だが大半はその必要はない。痛みを消失させる整体の技術が徒手学医塾にはあります。


他の現場の治療法
現場(病院)の変形性膝関節症の治療は、治すというよりも「痛みがやわらぐのを待つ・進行を抑える」場合によっては「メス」を入れる。そして「安静の指示と運動」正座は不可と言う。

乱立する、整体教室・整体師養成の指導
①痛みを消す手法を知らない。
②治療といえない曖昧な手技。
③理論に頼る対処的な指導実態。

※整体師を目指す方は、事前の情報収集は必須です。



◎冷却の禁忌


寒冷アレルギー反応が予測される患者には冷却は禁忌となります。
 

主な禁忌は次のようなものです。

〇.循環器系疾患を有するもの。
〇.レイノー病。
〇寒冷アレルギーを有するもの。
〇感覚障害のある部位。
〇.心臓および胸部。
〇寒冷に対して拒否的なもの(特に高齢者)。



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