ケアクリニック・オーラル

 

口腔ケア用に開発した電動歯ブラシです。

どなたでも簡単にすばやく要介護者の歯磨きをしていただけます。

うえの写真をクリックすると購入方法のページが出ます

 

ここから動画がみられます。

http://www.youtube.com/user/yamanaka427#g/u

 

 

ケアクリニックオ−ラルの特徴

ケアクリニック・オーラルは電動歯ブラシと吸引給水から構成されています。

ブラシには現場で培われたいろいろな工夫がされています。

 

1、ブラシの真ん中から水が出て、ブラシの下で吸引しますので
水が循環しながら歯磨きができます。
磨くだけで口を濯いでいただく必要がありません。

 

→→吸引 →→給水

 

2、これまで歯磨きをするときブラシは頬に隠れて見えませんでした。

ですからもう片方の手で頬を押し上げて視野を確保する必要がありました。


オーラルはブラシの肩の部分が広がっていますので
口唇、頬の内側、舌等を押しのけて視野を確保してくれ片手で歯磨きができます。

口の中のマッサージ効果もあります。

 

3、ライトによって口の中を明るく照らしてくれ

ミラーによって隠れた部分も容易に観察できます。


 

4、柄の部分からブラシ部分にかけて反らせることによって
他人の歯を磨く場合、磨きやすく見えやすくしました。

 

5、汚れ場多い場合水量を多くして吸引しながら磨くこともできます。

 

 

詳しくはメールにてお問い合わせ下さい。

 

ケアクリニック・オーラル開発ストーリー

 

私は2000年に往診の患者さんに行き届いた歯磨きを楽に提供できるようにと

口腔ケア用吸引機のケアクリニックを作り始めました。

当初、サンヨー電気、松下電工が作ってくれるはずでしたが

不況により診療所の目の前にあったサンヨー電気はなくなり、松下電工も急きょ

わざわざ彦根から偉い方が来られて断られてしまいました。

どうしても作りたくて生産に必要な費用を東大阪で試算してもらったのですが

とても個人で出せるレベルの費用ではありませんでした。

そんなある日友人の上海在住の中国人医師王征氏と話をしているうちに

王征氏の助けで中国で生産するようになりました。

自ら図面を描いてダンボールで模型を作って

何度も試作して1年ほどかけて1000台だけ作りました。

要介護者の口腔ケアどころか歯科の往診も

殆どされていない時でしたのでもちろん採算は合いません。

王征氏もボランティアです。

生産の先に必ず救われる人が、喜んでくれる人がいる。

生まれてきて一つくらいは世の中に役に立つものを残せたら・・

そんな気持ちが心のどこかにあったのですが

私達はそんな使命に出会えた喜びの中行動していました。

そして、今回歯科医や歯科衛生士のみならず

介護者や家族でも容易に歯磨きが出来る

電動歯ブラシを用いたケアクリニック・オーラルを開発しました。

これは初代ケアクリニックの開発を始めた時からの夢でした。

電動歯ブラシも全て作りましたので金型や部品は100を超え

おまけに元中国人の通訳に騙される等けっこう大変で

4年の歳月がかかりましたが、この春ようやく完成しました。

個人で作っていますので個数も少なく手作りのようなところはありますが

介護になくてはならないものだと確信しています。

どこにでもデモに行きますのでご連絡ください。

 

 

世界に誇れる介護先進国に

 

訪問診療をする機会を得て、多くの患者さんを診せて頂きながら、
介護や医療の現場において口に関心がなく患者さんの口が汚れたままになっている状況に

「なんとかしなくては・・・」と考えてきました。

私自身口腔ケアに悩み試行錯誤を繰り返した末、

吸引をしながらの口腔ケアにたどり着きました。

そして歯科医や歯科衛生士が医療や介護の現場で披露し、

吸引をすることによって口腔ケアが容易になる事を知ってもらい、

介護者を指導して日常のケアを定着させ、定期的に検診とPTB(プロの歯磨き)
を行えば日本中の要介護者の口の中はきれいになる・・・と考え6年ほど前に

携帯バキューム(ケアクリニック)を作りました。

初代ケアクリニック

 

しかし、実際は訪問で口腔ケアをする歯科医や衛生士は少なく、

また歯科が医療や介護の現場にアプローチしても

なかなかすんなりと受け入れてもらえないようです。

ではどうすれば医療や介護の現場で口に関心を持ってもらえるのか・・・。

それには誰もが指導を受けずに簡単に短時間でとりあえず歯磨きをしてもらえる

廉価な機械があれば医療や看護の現場にも取り上げてもらえ、

忙しい中でも口を見てもらえると考えました。

そして今、口腔ケア用電動歯ブラシ(仮名オーラルクリーナー)を作ってもらっています。

これはケアクリニック同様、先の見えない製品なので大きな企業では作ってはくれません。

だから個人で手作りのように作ってもらっているので、

手間やお金がいっぱいかかる割りにはまだまだ完成度の低い製品です。

しかし先ずは心ある介護者に使ってもらって、口腔内の異常を見つけたり、

口腔ケアの限界を感じてもらい、歯科にアプローチをしてもらえれば

少しずつでも医療や介護の現場に歯科が浸透していけるのではと考えています。

これは患者さんたちにとって、とても意義のあることだと思います。
意識ははっきりしているのに体の自由が利かず唇を噛みちぎったり、
破折した残存歯の鋭利な先端によって舌や粘膜を傷つけたり、
歯で舌を挟んだままだったり・・・・このような状態で
猛烈な痛みを抱えながらも訴えることすらできない方が数多くおられます。
 私は、このような患者さんに出会う度に
「もし、自分だったら・・・」と身震いを感じてきました。

そして「お口を診せてもらいに来ましたよ」と声をかけると瞳の奥でホッとされます。
私は過去にもこのような身震いを感じた事がありました。
それは学生時代の解剖実習の時です。
我々が解剖する御遺体は高齢者の方で、床ずれの為、皮膚に
ぽっかりと開いた穴から擦りきれて平らになった腰骨が露出していました。
中には後頭部の骨まで露出している御遺体もありました。

長い人生を生き抜いた末に何年も何年も痛みに耐えて死を待つ・・・。
誰がそんな最期を望んだでしょうか。

私は床ずれを見るたびに生前の地獄の苦しみと無念を思い、
「もし、自分だったら・・・」と身震いを感じずにいられませんでした。

しかし今では、これほどのひどい床ずれは体位変換やエアーマット、
薬の進歩などの床ずれ対策によって消えつつあります。

私は床ずれ地獄から寝たきりの人々を救った床ずれ対策は介護の偉大な革命だと思います。

そして次の革命は口腔ケアだと思っています。

これからは有歯顎の高齢者が益々増えてきます。
口に問題をかかえる要介護の方も増えてきます。

介護の世界に革命を起こして、何時の日か日本中の要介護者の口をきれいにして
世界に誇れる介護先進国にしたいと考えています。