米国食肉加工会社 BSE特定危険部位・扁桃の不完全除去で牛頭部を回収へ

農業情報研究所(WAPIC)

08.4.7

  米国・カンザス州のElkhorn Valley Packing社が、全年齢の牛のBSE特定危険部位である扁桃が完全に除去されていない冷凍された牛の頭部・40万6000ポンドを自主的に回収している。米国農務省食品安全検査局(FISA)が4月4日付で発表した。

 Kansas Firm Recalls Cattle Heads That Contain Prohibited Materials,FSIA,4.4
 http://www.fsis.usda.gov/News_&_Events/Recall_012_2008_Release/index.asp

 回収対象製品は米国全土の配送・卸売業者に送られた。問題は州検査施設で発見され、扁桃除去が不完全であったことが確認されたという。

 この施設は、日本への輸出を認められた施設のリスト(注)には含まれていないようだ。しかし、ダウナーカウのと畜まで見逃すような検査体制では(米国で史上最大の牛肉製品リコール ダウナーカウと畜のBSE規制違反,08.2.18)、他の施設に関しても心配は消えない。扁桃はもともと完全除去が難しい部位でもある。

 (注)http://www.ams.usda.gov/AMSv1.0/getfile?dDocName=STELPRD3105268