5/30 今日は研究室の検討会がありました．修士１年二人が担当です．研究を始めて間もないため（修士からの入学ですので），今後の研究計画についての議論が主になりました．私の担当の学生さんも発表していましたが，研究目的と実施内容がはっきり対応せず，教授にかなり突っ込まれてしまいました．私は学生さんの研究に対する自由度を高めに設定しているので，「こんなことをしてもいいし，こういうのを目指してもいい．」といった感じで本人に説明し，研究の方向性をある程度選択してもらおうと考えていました．その悪い面が出て全体として散逸した印象を与えてしまったようです．その後教授と私の議論で話を整理して，２つの方向性にまとめましたが，「石岡さんはどちらがいいと思いますか」と聞かれて言い淀んでしまいました．私が言うと本人がそちらにしなくてはならないかと気を使うかもしれないからです．結局後で自分は別な方がいいとちゃんと自分の意見を言ってくれたので安心しました．
２人目は助教授についている学生さんです．界面化学の研究室の出身ということで，細かいことをしっかりと押さえようという意気込みが感じられました．その一つが試料として用いる試薬の精製です．やるにこしたことはないとは思いましたが，直感的にやるよりもやらない方が無難と感じたので，結構辛口のコメントをしてしまいました．その学生さんが使う試薬はほとんど界面にしか存在しないので，99％の純度があれば界面でも99%の純度で存在することが期待できるからです．下の左図に相当します．一方，バルク溶液中に存在して界面に吸着するような場合，1%の方の化学種が圧倒的に界面を占める場合があります（下右図）．この場合はこの学生さんの言う通り，厳密に精製しないと不純物の方の界面での性質をはかってしまうことになります（だからRhodamine Bとか6Gとか101は本当は精製せんとまずいっしょ，せ○お君）．
とまれ「今まで精製せずに実験してきた人にけんかうっているの？」って表現は冗談まじりにしてもまずかったかも．
5/27 貴乃花の優勝，本割の一番で負けてもうだめだと思っていただけに，優勝決定戦で勝って感動し思わず泣いてしまいました．武蔵丸もやりにくくて気の毒でしたが，今場所の相撲を見ていれば，貴乃花が優勝するのがふさわしいと思うのが万人の意見でしょう．そもそも同じ部屋の武双山が立ち会いを渋ったり，やたら緩いまわしとか汚い手を使って怪我をさせたのが原因とも言えますからね．
それにしてもなんでこういう時にちゃんと小泉首相がいるんでしょうか．表彰式でなんかやるかと思っていたら，やはり文章を読み終えた後「痛みをこらえたよくがんばった．感動した．ありがとう．」とのアドリブのコメント．貴乃花ファンとしては同じ意見だけに，余計うれしかった．このおじさん，おいしい所しっかりもっていきますね．こういうので国民感情をつかまえる技はどこで学んだんでしょうか．
5/26 今日は学内開放というイベントがあり，キャンパス全体を一般の人に公開していました．うちの研究室は学生さんは結構しっかりしているので，研究室の説明は学生さんにおまかせして私は他の研究室をぐるぐるまわってきました．だいたい客層に高校生とか大学生とか若い年齢層が多いせいか，私がまわっていっても高校生相手ためぐちモードが抜けない学生さんがいて面白かったです．以下その時の会話，
(学生さん）「化学分かる？」（おいおい，わかるやつは神様しかおらんだろ．）
（私）『いやあんましよくわかんないんで困ってんですよね』
たぶん私をもう学生と間違う人はいないと思うけど，いかにも教官という格好をしていかないとぞんざいな態度をする人は事務官でも学生でも多いですね．
5/24 昨日今日と，学会の招待講演で御呼びしたアメリカの先生の送り迎えの仕事をやりました．当然空港からホテルまでは荷物があるので車での移動です．相手の先生は結構気さくな方で話しやすいのはいいのですが，運転している最中に英語で話し掛けられるので困ってしまいます．私，ただでさえ免許とるのに30時間以上オーバーした 運転へたくそ人間なのに，話し掛けられて集中が切れたらどうなるかわかったもんじゃありません．案の定，都市高速から国道３号線に左折で入るときに中央分離帯よりも向こう側に侵入してしまい，路面の矢印が全部こちらを向いているのを見て慌てるはめになりました（つまり逆走しようとしたってわけ）．別に英語に思ったことを訳すだけでいいんだけど，運転まで訳す必要はないんだよねと苦笑してしまいました．
最近助手席に人をのせることが少なくなって，運転注意してくれる人がいないから運転がどんどん下手になってしようがないです．
5/20 最近心境が変化して新しいものを続々導入しています．オートマの車，携帯電話，デジタルビデオカメラ，等々です．新しい技術が導入された製品に関して，「そんなの必要ない」とか使ってもいないのにともすれば否定しがちな自分を発見したからでした．先日研究室であった雑誌会での翻訳ソフトの使用にしてみても，「こんなの全然つかえねー」と思いましたが，いつか翻訳ソフトが人間の能力以上になるかもしれず，常日頃の技術進歩に関するチェックは重要だと考えております．というわけで使ってみた印象をそれぞれ簡単に書いてみます．
1.オートマの車について
ホンダのCivicFerio iEというのを買いました．無段階変速ということでアクセルを踏んだ時の妙な間と止まる時の間延びが気になります．マニュアル買っておけばよかったと思うこと多し．評価△．と思っていたら後で事故になりそうになったのがABSのおかげで助かりました．評価○に訂正します．
2.携帯電話
携帯というと正確ではないですね．PHSのH"（エッジと読むらしい．ごーいん）という機種です．携帯ではないので通話エリアが限定されるかと思っていたのですが，まず普通の所は大丈夫です．携帯と違って面白いのがPHSの基地局を利用した位置検索システムが利用できることです．ちょっと道に迷った時に便利ですね．評価○．逆にうまく利用すると，私がどこにいるか検索できます．昼間教授が私の居場所を検索して探し当てられるようなら評価×だったりして．
3.デジタルビデオカメラ
別にはめ撮りするとかそういう目的で買ったわけじゃないです．ちょっとPCのFirewire接続でビデオ編集できるという技術に興味があったのと車載カメラをつけたかったというのが購入の動機です．車の助手席にのせているのですが，家に帰って助手席側から自分の運転を見ると，恐くてしようがないです．先日も赤信号を突っ込んできた車と衝突しそうになりました（QuickTime 100kB)．このムービーの音声をよく聞くと，ブレーキアシストとABSが働いてようやく止まったことがわかります．タイヤもかえておいてよかった．いつかこんな状況で自分が死んだ時の映像が残りそうです．その時はwwwページで公開してください．評価◎
5/8 今日は研究室の雑誌会がありました．雑誌会というのは理系ではどこの研究室でもやっていることで，各人が興味を持った最新の学術論文を他の人に紹介するというものです．人によっていろんなやり方があって，論文に書いてあることをまとめて要約する人もいれば，ほぼ完全に全訳してくる人もいます（後者は聞いていてつらいので個人的にはやめてほしいんですけどね．）．
で今日の学生さんも御多分にもれず全訳でした．まあそれはそれで本人の教育的にいい面もあるんですが，今回は普通と様子が違います．そう，どうも日本語が変なのです．読んでいて文法は間違ってないんだけど，用語の選択の不自然な誤りとか（〜の程度という英語を，〜の学位と訳しているのは参った），言葉の順序の不自然さとかです．まさかとは思いましたが，ちょっと嫌味もこめて「ひょっとしてこれ，翻訳ソフトとか使った？」と聞いてみたら，「部分的に使いました」との正直な答えが返ってきました．そいつパソコンおたくだとは知っていたけど，そこまでパソコンとソフトウェアに依存するとは参りました．助教授と「こういう時代になったんですねえ」と顔を見合わせました．
まあいずれもっとましな日本語を書く翻訳ソフトがでてくるとは思うけど，まだ論文を翻訳するのは無理っぽいですね．ただ10年後くらいは結構使えるようになっているかもしれません．
そういえば今将棋の名人戦をやっています（丸山−谷川）．将棋の勝負自体ではまだソフトウェアはプロより遥かに弱いけれど，長い手数の詰め将棋など部分的な局面ではすでにパソコンが強いようです．研究とかでパソコンを利用している人も多いですね．例えば名人戦といった対局の最中にパソコンを使って最後のあたりの詰め手順の確認に使えば結構有利だと思うけど，そういうことは許されているんでしょうかね．
5/7 連休中は，結局家でごろごろしていました．食料を買いにちょっと外に出たのと，軽い運動をかねて近くのバッティングセンターにいったくらいで，ずっと本を読んで過ごしました（ちなみにエロ本じゃないよ）．ところで行ったバッティングセンター，１階がゲームセンターになっています．ちょっと暇つぶしに覗いてみるとかなり昔のパチスロがあって，懐かしさのあまり，結構長い間うってしまいました．システムは100円でコイン35枚分．だいたい大当たり１回分で景品が出るという代物です．で，この景品がだいたい200円分くらいですが，ついていたのか，500円で４回くらい大当たりを引いてしまい，結構たくさん景品がもらえました．昔のパチンコ屋はこんな感じだったんでしょうね．今のパチンコのインフレはひどいですから，こういった店があったらいいなと思います．今どきのパチンコは軽く４万とか５万とか負けられるような状況で，馬鹿馬鹿しさに気付いてすっかり足が遠のいてしまいました．
5/3 連休ということであちこち混雑しててひどいですね．特にこの時期，福岡はどんたく，ということで，余計な人が街に溢れてしまいます．私は人ごみが嫌いなので，この時期ほとんどの時間を自宅か大学で過ごすことになります．移動も深夜か早朝の時間帯にずらすのですが，それでも路上の車の多さは目立ちます．福岡で苦手なのが，妙に車間距離をつめる輩が多いことです．自分はバックミラーばかり見ているような運転をする方なので，だいたい後ろの車の相対速度が自分より早いとすぐ気付いて抜いてもらうのですが，前がつまっているのにも関わらずライトが見えなくなるくらいまで車間距離をつめられることが多く参ります（あれ何の意味があるのかわからん）．そうなると道を譲りたくても追突される可能性があってなかなか譲れません．機嫌のいいときは我慢できるのですが，ちょっと嫌なことがあると，実力で後ろの車間距離をあけてもらいます．ちょっと危険で追いかけれらたことが何度もありますが，結構効果的です．以下にその方法を列挙しておきます．少なくとも殺されないように，a)機動力のある車を使うこと（狭い道，悪路でも逃げ切れるように）．b)付近の地理に詳しいこと(特に警察署の場所を把握しておくこと．交番はいない可能性があるので不可），c)後ろの車の人種，人数を見極めること，の三点を把握した上でやりましょう．助手席にいなくて後ろにいる場合もありますので，注意が必要です．携帯電話も用意していた方が無難ですね．さてその方法ですが，
1. ブレーキ点灯，不点灯法
これはやったことある人が多いと思います．だいたい車間距離をつめる人は前車のブレーキに対する応答の早さに自信があるからです．かかとでブレーキランプをつけてながらアクセルを踏んで一気に突き放しましょう．相手がそれに気付いてまたつめだしたら，こんどは減速時にエンジンブレーキをつかって驚かすのも効果的です．ただ相手の力量をよみ違えるとほんとに追突されたり，単車の場合はこけたりしますので注意しましょう．
危険度 ★★ （ブレーキ操作の誤りによる自爆，相手からの追突）
相手の怒り指数 ★
効果 ★★ （何も考えてない人だと効果なし．）
実践例 数多くあり．
一度は信号待の時に怒って降りてきたことがありましたが，ちょうど信号がかわったので逃げました．進行方向が違ったのでそれっきり．それほど怒る人は多くないでしょう．
2. 車間距離あけ，侵入ブロック法
これはかなり危険な技で使える場所も限られます．対向車が時々通るようなセンタラインが黄色一本線の狭い路で有効です．車間距離をつめる人は前の車の車間距離があいているのが許せないのか，すきあらば追い越そうとします．車間距離をちょっとあけて，違法な追い抜きを敢行してもらい，だいたい横にならんだ所で前の侵入できるスペースをスピードをあげてつぶすというものです．後ろにもう１台車があることが必須条件で自分の後ろにも戻れなくなるようなタイミングがベスト．ちょとしてから対向車がゆるゆるやってきてバックで引きかえすような状況にするのが最上です．
危険度 ★★★★（強引に頭を突っ込んでくる場合があるのと，追い越した車が対向車と正面衝突する可能性．）
相手の怒り指数 ★★★★★ （前にも一台車があるので失敗するとなかなか逃げられません．）
効果 ★★★★
実践例 ２回ほどあります．１回目は成功して，対向車からパッシングされてバックで随分後ろまで戻ったようです．２回目は４台ごぼう抜きした挙げ句赤信号もつっきって行きました．
3. 障害物直前よけ法
これもかなり危険な技で使うのをためらわれるものです．車間距離をつめると視界はほとんどこちらの窓越しとなります．私の車がスモークガラスではないため安心しているのかわかりませんが，窓ガラスより低いところにあるものは当然見えないはずです．だいたい工事現場のカラーコーンぐらいのものは多分見えていないでしょう．そこを利用して，工事とかで置いてある背の低い障害物を直前でよけて，突然あらわれる障害物で驚いてもらうというものです．この技を使うにあたっては，相手よりいい足回りであることが重要です．タイヤはグリップのいいものにしておく必要があります．相手には旋回能力の低いホイールベースの長い車がベスト．
危険度 ★★★（自分），★★★★★（相手）
相手の怒り指数 ★★（わざとと思われないように１台に１回だけにしましょう）
効果 ★★★★★
実践例 ５回ほど．ひやっとするせいか，そのあとは比較的おとなしい運転になるし，意図的と感じない場合が多いようです．１回は金属の背の低いハードルのようなものに思いっきりこすってました．場所と障害物を選ばないと，相手に対するダメージが大きくなるので用心しないといかんです．カラーコーンの列くらいが最適かと．
なお当然ですが，これらの行為を実践して何らかの不利益を被っても私は一切責任をとりませんので御注意ください．
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