(New) ダウンロードファイルのうち、pdfの解説文にリンク切れが多数ありました。リンクを改めました。リンク切れでは、大変失礼いたしました。
地震を専門としない私が,地震警報器の製作・販売にあたって勉強の材料にしたものです。
このプログラム(ソースコード)は,移植版です。オリジナルは,書籍「震度を知る −基礎知識とその活用− 気象庁監修」です。既に絶版になっており,私は市立図書館で発見し・古書店で入手しました。
プログラムの動作は,気象庁が公開している地震の加速度データから,規定の計算法で計測震度を算出するものです。
また,継続時間(ある加速度が存在した時間の積算値)も算出しています。
オリジナルとの違いは,オリジナルがN88−BASICだったものを,移植版ではTiny Basic for Windows(以下,TBと略)にしました。
また,対応する気象庁の加速度データ・フォーマットにも違いがあります。オリジナルは87型電磁式強震計のそれですが,移植版は95型震度計に対応します。
詳しくは,ダウンロードファイルの.pdfをご覧下さい。
さて,今回採用したTBですが,私は5年間くらい使っています。地震警報器の開発段階では,5ガルのような小さな加速度を発生する試験機が必要になりました。これを設計・製作したわけですが,機械構造を決めるためのシミュレーション・プログラムをTBで作成しました。加速度は,変位(動き)を2回微分して得ます。機械構造が変われば,計算式も変わってきます。そうして,機械寸法などを割り出しました。
他には,私のホームページ内のグラフの作成に使っています。「オペアンプ スペックと活用」では,SPICEと誤差計算式の結果との比較などがそれです。片対数グラフの罫線を含めて,TBで描いています。地震警報器では,直交3軸(南北・東西・上下)を同一時刻でベクトル合成してグラフ化するなどしています。
私達エンジニアは,テーラーメードのソフトウエアの必要に迫られることがしばしばあります。
TBは,プログラミングが容易なBASICインタープリターであり,最近の高性能パソコンで動作させることができます。数値精度も高く,「ちょっと必要」というときに大変重宝します。
同梱ファイルは,TBプログラムのtbtファイル・6ページのpdfファイル・参考資料のtxtファイルです。ファイル・サイズは,240kB (zipでは213kB)です。pdfファイルには,プログラムの使い方など必要な情報を載せています。
April/28/2011
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