『 厳冬日誌・特別編 @ 』 雪どけからアカシボ

越冬生活が終わっても、まだまだ雪が残る尾瀬です。 早春の様子をお伝えします。

4月下旬から
5月上旬にかけて、
雪がどんどん
とかされてゆきます。

大江川は水量が増して、
まるで湖のようにも
なってきます。

  
4月中旬  大江川が姿を見せ始めた 4月下旬  雪はみるみると溶かされてゆく
 
 


5月上旬  大江川は水量が増し、一瞬 湖のように
なる
その水量はすごいものがあります。

尾瀬の高層湿原が
この大量の
雪解け水によって
作られていることが
実感される時です。



    尾瀬沼をおおっていた雪が
ついに割れる時は
まるで、音をたてて割れるかのようです。

いよいよ待ちにまった
尾瀬沼の水面が
姿を現してきます。

春の訪れを嬉しく感じる一瞬です。





5月上旬  尾瀬沼にうつる燧ヶ岳
5月上旬  尾瀬沼 割れる



その雪解けの頃、白かった雪が赤茶色に染まる、
「赤シボ」に出会うことがあります。

その年により、「赤シボ」の様子はさまざまで。

わずか数日の間に発生して、消滅してしまう
不思議な現象です。

「赤シボ」の正体は、
鉄分のほかに
赤褐色の藻類などの
微生物ともいわれていますが

正確な正体はまだわかっていないようです。



5月上旬  赤シボの前兆













5月上旬 わずか数日で消えてしまう 赤シボ



みんな赤シボの写真を撮るぞ〜
と構えて待っていても、
もう次の日には、
消滅して見られなくなったりします。

とっても、「はかない」現象でもあります。



厳冬日誌・特別編 Aへ続きます