Tradescantia hirta D.R. Hunt
トラデスカンティア ヒルタ


メキシコに分布するトラデスカンティア、多年草。 多肉質で葉の裏には長い毛が生えている。 花序は頂花で、一方が長く伸びた独特のフォルムの苞葉をつけ、ピンク色の花を咲かせまる。


 1.苞葉


  2. 頂花
 
 3. 花と苞葉
 
 4.葉の裏には白くて長い毛が生える

花冠は長いロート形で、1つの苞葉から1-2日ごとに次々に花を咲かせる。 この苞葉内には花(1)・蕾(8個)・花後(8個)があった。 


  5. 花の径 約3cm

 6..苞葉内 花・蕾(8個)・花後(8個)


T. ヒルタの花は閉じるのがとても早く、午前9時半ごろには花がしぼんでしまう。 


 7. 午前9:35 花がしぼむ

こんなに早く午前中に花が閉じるなら、いったい何時頃花を開くか観察をしたところ、


 8. 午前3:53 花が開き始めた

 9. 午前4:26

 10. 午前5:55 まだ暗いが昆虫が訪れた

 5. 午前8:33 雄しべが巻く

早朝4時前、まだ真っ暗な中で蕾が開き始めた。当日の日の出時間(6:02)の2時間以上も前であった。 受粉は夜行性と早朝のポリネーターが関与するようだ。

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