ドクダミの花
Houttuynia cordata
(2007.6)

ドクダミはやや日陰にどこにでも生える雑草のような野草です。 
有名な民間薬でもあり、たくさんの薬効があります。 私も子どもの頃よく使いました。

とても身近なドクダミですが、花についてはくわしく見たことがありませんでした。
そこで今回は、ドクダミの花を観察してみることにしました。




  ドクダミの花のつぼみは 先っぽがとがっていて
  可愛い形をしています。
  真っ白い総苞が開き、花穂が現れてきました。


  

  ドクダミの花は、
  真っ白い大きな4枚の総苞が
  花穂を包んでいるます。

  花穂には たくさんの小さな花(小花)が
  集まっていて それぞれの小花の基部に
  小苞があります。

  小苞は細い突起のようになっていて、
  それぞれの小花の基部にあります。

  中には 
  少し大きくなった小苞が
  見られることもあります。
  それぞれの小苞が大きくなると
  ヤエドクダミになります。
    

大きな4枚の総苞と、少し大きくなった小苞

細い突起のような小苞




花穂は、1本のめしべと
3本の雄しべからなる、両性小花が
びっしりと集まっています。

図鑑には花穂は両性花でできている
となっていますが、花穂の上部では、
雄しべが3本だけの雄性小花となっています。


花穂の上部では、雄しべだけが3本だけの雄性小花となっている



  
 花後も なかなか素敵ですね



  
  花穂の上部では、雄性小花が集まっていますが、
  最上部には両性小花が1つあります。 
 
ちょうど、王冠のようにも見えます。





  ドクダミは、すべての子房に
  種子を作ります。

  セイヨウタンポポのように
  有性生殖は行わず
  単為生殖で結実をするそうです。

  種子はやや丸い形をしていて
  こぼれて散布されます。



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