マルバツユクサ(Commelina benghalensis)の閉鎖花

06.10.01
 





ツユクサ科ツユクサ属のマルバツユクサは
その名のように葉は広い卵形をしていて、
小さなかわいい花を咲かせるツユクサの仲間です。

このマルバツユクサは、土の中に閉鎖花を作ることで知られています。 



マルバツユクサの閉鎖花はいったいどのようなものでしょうか。 

土の中にある花は地上の花と同じつくりなのか? 
それとも花弁や雄しべ・雌しべは退化していたり、
本数が少なくなったりしているのか? 

土の中にある閉鎖花を観察してみました。



1.



1. 根を掘ってみると、地上茎の根元から
土の中に向かって伸びている白い茎があります。 

その白い茎には白い苞がいくつか着いています。

閉鎖花はこの白い苞の中にあります。

地上茎に近い側には、もうすでに苞の中で
果実ができていますので、
先端に近い苞を切り取りました。


2.


2. 白い苞は厚ぼったくて毛が生えています
3.


3. 苞をはずすと、中に薄い膜のような萼に
しっかりと包まれた閉鎖花があります



4.


4. 白くて薄い萼をはずすと、淡い紫色の花弁が現れてきます。


5.


5. 淡い紫色の花弁をそっと開いてみました。 中には
地上花のつぼみと同じように雄しべ・雌しべがあります


6.


6. 裏返してもう一方の花弁を開きました。
先端が紫色の柱頭が、葯に密着しています
葯はもうすでに花粉を出し始めていて
自家受粉ができる状態でした。


マルバツユクサの閉鎖花は土の中にあるのですが、ちゃんと色の付いた花弁があり、
雄しべも雌しべも地上の花と同じようにあったのには驚きました。


各部分の名前を入れてみました。


閉鎖花を観察した後ふと思いつきました。

土の中にある白い茎を掘り起こして、地上に出してみたらどうなるのか? 』 



さっそく試してみました。

土の中から掘り出したばかりの
地下茎は真っ白ですが、

2〜3日すると光をあびて、
白色からうっすらと緑色に
変わっていきました。


そして、10日ほどたつと、
先端の苞からは、
青い花弁が
現れてきました。



マルバツユクサは土の中に閉鎖花をつけますが、
地下茎が土の中に入っていなかったりする場合も見られます。

そんな時には、周りの条件が良いと花を咲かせようとするたくましさがあるように感じました。



また、今まで
茎の下の方から伸びた
花茎には閉鎖花をつける
ものとばかり思っていましたが、

ここにもちゃんと
花を咲かせました。



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