ここで述べてることはあくまで本を読んだり・聞いたり・自分なりの経験をもとに書いています。
参考程度に見てやって下さい。


m(宜しくお願いします。;)m

確認してみて下さい! 国内で流通している各産地 永眠 Dead  or  Alive


| アンタエウス(アンテ) | 幼虫の管理 | 成虫の管理 | ♂♀の組み合わせ | 産卵 | 幼虫の採り出し|

・ アンタエウス

東京 海外との気温差(比較) 1990年代
標高 "約30〜50m" 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温 10℃ 10℃ 13℃ 18℃ 23℃ 25℃ 29℃ 31℃ 27℃ 21℃ 17℃ 12℃
最低気温  1℃  1℃  4℃ 10℃ 15℃ 18℃ 22℃ 24℃ 20℃ 14℃  8℃  3℃


India(Darjeeling)
標高 "約2134m" 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温  9℃ 10℃ 15℃ 17℃ 19℃ 19℃ 20℃ 20℃ 20℃ 19℃ 15℃ 10℃
最低気温  6℃  7℃  8℃ 10℃ 13℃ 15℃ 15℃ 15℃ 15℃ 10℃  8℃  4℃


Nepal(Kathmandu)
標高 "約1337m" 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温 17℃ 19℃ 24℃ 27℃ 28℃ 28℃ 27℃ 27℃ 26℃ 25℃ 22℃ 18℃
最低気温  2℃  4℃  7℃ 12℃ 16℃ 19℃ 20℃ 20℃ 18℃ 13℃  8℃  3℃


Malaysia(Cameron)
標高 "約1500m" 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温 21℃ 22℃ 22℃ 23℃ 22℃ 22℃ 22℃ 22℃ 21℃ 21℃ 21℃ 21℃
最低気温 13℃ 14℃ 15℃ 15℃ 14℃ 14℃ 14℃ 14℃ 15℃ 14℃ 14℃ 14℃

※生活環境温度:
 上記の温度を見ても分かるように通常であれば飼育環境は26℃あたりが限界と思われる。
 が、ブリード物などであれば30℃位の環境下でも耐えることができます。
 しかし、耐久テストなど虫に負担がかかるような事は出来る限りやめませう。

 アンタエウスとは、オオクワガタの中の一種で「Dorcus Antaeus 産地名」(DA産地名)と呼ぶことが主です。
 分布範囲は、中国・チベット・ベトナム・ラオス・タイ・ミャンマー・マレーシア・
 ブータン・ネパール・インド等があり産地により顎の形状や体型に違いが見られます。

 学名"Antaeus"とは、ギリシャ神話に出てくる、海神Poseidonと
 大地の神Gaeaとの間に生まれた力持ちの巨人の名を意味してるそうで
 まあ デカイぞ!!! ということです。

 実際、オオクワガタの仲間では、グランディスと並び80mm後半に達するものもいるくらいです。
 又、国産のオオクワガタに比べ、光沢(Malayは俗に言うつや消し)があり幅も比較にならないほど大きい為、
 人気の高い種類となっています。 ←今も人気種であって欲しい

 産地によって金額は様々。



・ 幼虫の管理

 一昔前まで、自然界と同じように材飼育もしくは、
 オガ粉に小麦粉やふすまその他添加剤を加え醗酵させた醗酵マット等で
 飼育していましたが、現在では菌糸瓶での飼育が一般的です。

 現在、たいていの方が菌糸ビンによる飼育をされていると思います。
 保管場所は、温度変化の少ない屋内が望ましいと言っておきます。
 温度については、17℃〜23℃ぐらいで管理するのが虫達にとって状態的に良いでせう。
 この範囲内で、温度が低めの方が大きく成長しやすいと言われてます。
 成長を遅くし栄養をたっぷり取らせるべし!
 管理温度が25℃を超えると菌糸材の劣化を早めるだけでなく、
 成長より成熟が進み大きい成虫が望めなくなる可能性が高いですね。
 当然菌糸の劣化が進む=菌糸の栄養もなくなる。

 温度差がありすぎると大型にならず最悪は死に至ってしまう場合もあります。
 又幼虫は、比較的寒さには強いのですが極端な温度差は低温きのこを発生させてしまい菌糸の養分が吸収されてしまう。
 結果幼虫は大きく育たない可能性がでてきます。

 菌糸ビンの交換本数ですが、

 ♂の場合・・・4〜5本 ←もうココまでくれば大分大きいでせう
 ここ最近の私的目安は、2本です。
 3〜4本使用しなくても70mm後半(77・78・79)が出てくれます。←マレーは無理だね
 良い時(偶然の産物)は80mmUpもいます。
 気合を入れて80mmUpを連発っ!!!
 といつも自分に言い聞かせてますが駄目な時は何やっても駄目ですね。

 ♀の場合・・・2〜3本
 ここ最近の私的目安は、1本です。
 時には2本使用しますがほとんどが菌糸劣化によるものです。
 小さい物は、38mmとかいますが平均43mm〜48mm位です。
 頑張って50mmUpを.....

 あくまで目安です。



・ 成虫の管理

 プラケースにホームセンター等で売っている昆虫マットを3〜4cmひき、
 餌皿や止まり木をセットし、新聞紙等を挟んでフタをするだけでいいです。
 新聞紙などのフタをしないでそのままにすると小バエの餌食に.....

 冬場は飼育マットが乾燥しやすいですが加水は避けた方がいいです。
 マットがグチャグチャになって臭い臭い。
 餌は、昆虫ゼリーで十分ですが、何種類か用意しておくと万全です。
 奴等はたまに好き嫌いを訴えますので。

 飼育温度が一番重要で、24℃以下で管理するのが理想です。
 夏場でも可能な限り涼しい所で管理して下さい。
 まあ私はそれなりに高温多湿な場所で飼育していますが何とか皆頑張ってくれてます。
 ちなみに我が家の平均飼育温度:春〜夏26℃〜28℃ 秋〜冬10℃〜20℃ 湿度:70〜80% 40〜60%で飼育してます。
 長時間30℃を超えると体力の消耗により死んでしまう恐れがあるのでご注意下さい。
 安価な虫ではないので皆さん気をつけてください。

 冬場は、人が生活している部屋(居間等)に置いておけば大丈夫なようです。
 10℃程度の低温でも十分耐えることができるようです。
 インドアンテ生息域の冬場など最低気温で5℃位になります。
 とにかく冬場より夏場の温度管理に気を配られてください。



・ ♂♀の組合せ

 ペアリングですが、♂♀の成熟は配慮が必要なようです。
 羽化してから早くて3〜4ヶ月遅ければ5〜6ヶ月位で交配時期だといわれてます。
 熟さずしてペアリングすると産卵しない場合や無精卵などが起こりえます。
 なんにせよあまり焦りすぎるのはよくないかも・・・ 根気よく頑張りましょう!

 ♂♀共にキズが付かない(殺されない)ためにも注意が必要です。
 アンタエウスの場合、
 クルビ系と違い強制交尾(ハンドペアリング)をさせても暴れることがないので(例外もあります。)やりやすいと思います。
 稀に気が荒い固体もいると思いますが.....
 マレー系・ブータン系は気性が激しいような気がしてます。
 具体的なやり方として、面積が広めの材の上で行います。(私の場合)
 ♀を中央に置き♂を十字になるように♀の上に置きます。
 ※♂を落ち着かせるため先に材上に置いた方が良いような気がしてます。

 ♂がその気になるとすぐに触覚で♀を触りだし素早く体勢を入れ替えて交尾をはじめます。
 交尾時は、♂と♀がVの字になるような感じです。
 この時に、♂が♀をはさむ事がありますが触覚をプルプル動かし触りながらはさむのは♀の動きを止める為のようで問題ないと思います。
 一緒にした途端、いきなりガチガチはさみ始めたら交尾を中止し日を改めて行ってください。
 ペアリングは一度ではなく、2〜3回させたほうがより確実です。



・ 産卵

 セット用ケース: 縦50cm×横50cm×高さ50cm位の大きさが目安です。
            目安であって多少小さかろうが大きかろうがかまいません。

 セット用マット: 最近は幸いにも結構良い発酵マットが手に入るので面倒な場合などにお使い下さい。
           アンテ専用マット等も各種販売されてます。

 木材: 椎茸のほだ木、霊芝材、かわら材
      太い物を選んだ方が良いです。
      基本的にアンテはマット産みの傾向です。
 ケースの底から4〜5cm位まで押し詰めてください。
 とにかく硬く硬く押し詰めてください。
 なぜならアンテは結構この底の硬硬の部分に産みます。

 次に、材を置いて下さい。←材は水に2〜3時間ほどつけておきませう(殺菌したつもり)。
 その上から残りのマットを材が隠れるまで入れます。
 この時、材周りに隙間が出来ないようにしてください。
 ケース内の温度が安定するまで2〜3日放置しておくと良いです。
 あまり放置しすぎると水分でカビるので気をつけてください。



・ 幼虫の採り出し

 ペアリングもうまくいき産卵ボックスにセットしたら約1.5〜2ヶ月位して中を確認します(割り出し)。
 あまり長く放置すると♀が幼虫を食べてしまうこともあります。
 少しでも子を確保してください。

 取り出した材は、そのまま割ってもいいのですが卵からまだ孵ってない場合もありますので
 別のボックスにマットを敷き材をそのまま入れておくと孵化します。
 約一ヶ月位してから材を割ってください。
 材に産み付けていれば初・2令幼虫がモゾモゾ出てくると思います。
 材をそのまま放置すると3令幼虫になり共食いが始まってしまいます。
 マットに産み付けられてる場合・・・
 卵はカップケースにマットを詰め入れておきます。
 初・2令幼虫は菌糸ビンにぶち込んでください。
 材割ですが、マイナスドライバーや鉈等で割ります。
 食痕がでてきたら慎重に割ってください。

 採り出した幼虫はこれまた菌糸ビンにぶち込んでください。


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