穀物価格高騰で伝統の草飼育復活に希望 タスマニア牛肉輸出業者

農業情報研究所(WAPIC)

07.12.18

 タスマニアの牛肉輸出業者が、世界穀物価格の高騰がオーストラリア伝統の草飼育牛の復活に働くと見ている。このグリーンハムズ社の牛肉の80%は日本、韓国、米国に輸出される。同社のピーター・グリーンハム氏は、穀物肥育肉のコストが跳ね上がったから、市場は草飼育牛肉に開け始めている、米国と競争するには穀物コストがあまりに高すぎる、オーストラリアはそのルーツに戻らねばならないと言う。

 Grass-fed beef to make a comeback,ABC rural news,12.18

 穀物価格高騰のプラス影響が漸く現われ始めたということか。世界もそうあるべきだろう。コストだけでなく、環境にも、動物や人間の健康にも、その方がずっとよいことは分かっている(米国 牧場に出さなくても”草飼育牛”の基準案 狂牛病でも無傷の工場牛肉生産,06.8.7)。