フィリピン 値下がり待ちで今年最大の米輸入入札を取りやめ 

農業情報研究所(WAPIC)

08.5.6

  フィリピンが、今後の国際米価格の動向を左右すると注目されていた67万5000トンの米輸入にかかわる5月5日の今年最大のオークションを取りやめた。

 4月末の50万トンのオークションでは、年初の3倍にもなる1000ドル以上を払っても目標数量にとどかなかった(フィリピン 米パスで貧困家庭救済 米自給目指すも肥料価格高騰が最大の障害,08.4.28。しかし、その後、輸出価格が若干ながら下落の方向に転じている()。一層の値下がりを期待して、しばらく様子見に出たのかもしれない。

 国の穀物輸入を引き受け、また補助金で国民に安い米を提供する国家食糧機関(NFA)は、今購入を迫られているとは思わないと言う。しかし、ディーラーは、今回のオークションは5月と6月に放出する米を調達するためのものだったと言う。何時までも値下がりを待つわけにはいかないだろう。

 Manila scraps rice purchase,Business Times,5.6
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