米国豚肉工場の脳組織採取労働者 相次ぐ謎の神経病

農業情報研究所(WAPIC)

08.3.8

 昨年12月、米国・ミネソタ州の豚肉加工会社で豚の脳組織を採取する仕事に就いていた11人の労働者が慢性炎症性脱髄性多発根神経炎に似た病気に罹ったと伝えたが(ミネソタの豚脳組織採取労働者が謎の神経病 慢性炎症性脱髄性多発神経炎に似る,07.12.6)、今度は、同様な仕事をしていたネブラスカのHormel Foods社豚肉工場の元労働者にも同様な症状が確認された。1月にもインディアナで同様の症例が見つかっているということだ。

 州メディカルオフィサーのジョアンヌ・シェーファー女史によると、この工程に暴露された可能性のある人とのインタビューで一人のケースが確認された。彼女は、連邦疾病抑制防止センター(CDC)と共に、来週もフォローアップのインタビューを続ける 。しかし、この病気は職業病で公衆衛生問題にはならない、「食品は安全、一般の人々は何も心配することはない」と話しているという。

  Neurological Illness Strikes Nebraska Pork Plant Worker,Cattle Network,3.7
 http://www.cattlenetwork.com/beef_cattle_hot_topics_Content.asp?ContentID=203807

  それにしても、”職業病”ならばどうして他の国にはないのだろうか。たまたま発見されないだけなのか、それとも高圧空気で脳を除去する工程は米国だけにある工程なのだろうか。