農業情報研究所農業・農村・食料海外農業投資ニュース:2013年6月25日

ランド・グラブ 3280万fの最新推定 常に進化する新たなオンライン・データベース

 大規模土地取得、あるいは”ランド・グラブ”(土地収奪)を記録する”Global Observatory”と呼ばれるオンライン・データベースが、投資家は2000年以来、ほぼポーランドの面積に匹敵する3280万fの土地を取得したとする最新推定結果を明らかにした。その大部分がサブサハラ・アフリカで取得されたもので、投資家の国籍のtop3は米国、マレーシア、UAEという。

 ランド・グラブは内密に行われることが多い。従って、そのモニターは難しい。しかし、今月10日に明らかにされた革新的なオンライン・ツールは、クラウドソーシング(不特定多数者の参加)、データのヴィジュアル化、データソースの検証を通じて土地と投資をめぐる決定の透明性とアカウンタビリティを助長する。なお不完全ではあるが、大きく変動する以前の推定に比べれば信頼度はずっと大きい。ここに提示されるデータは常に進化する。ちなみに、2012年の推計結果は2620万fだった。これを一層正確で包括的なものにするために、参加を募るという。

 Global Observatory-Start Land Matrix
  http://www.landmatrix.org/

 参考:世銀 グローバル農地投資の調査結果を公表 ランドラッシュは重大な社会・環境リスクを生む恐れ,10.9.8