米国:狂牛病防止のために羊・牛を処分

農業情報研究所(WAPIC)

2001.3.25

 3月21日、米国農務省は、狂牛病類似の羊のスクレィピーに感染した恐れのあるバーモントの234頭の羊群を押収、検査の後、廃棄する。これらの羊は1996年にベルギーから輸入されたもので、伝達性海綿状脳症(TSE)の症候を呈している(washingtonpost.com,01.3.22)。

 他方、24日、農業当局は、テキサスで隔離された少なくとも21頭の牛を、狂牛病の心配を和らげる計画の一環として、屠殺すると発表。これらの牛は、4年前、繁殖用にドイツから輸入されたもので、狂牛病がEU全体への広がりをみせて米国がEUからの牛の輸入を禁止したあと、すぐに隔離された。農業当局はこれらを安楽死させ、脳組織を検査する。4年前、これらの牛はテキサスに来たとき、9頭は屠殺され、検査されたが、狂牛病には感染していなかった(nytimes.com,01.3.25)。

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