日本:EUの狂牛病リスク評価に反発、報告書公表を阻止
農業情報研究所(WAPIC)
01.06.19
日本政府は、最近までEUの食肉と肉骨粉の輸入を続けていた日本で狂牛病発生の可能性がある(5段階評価のうちの3段階目)とするEUの報告書の公表を阻止した。農水省の熊沢事務次官は「日本の安全性は高い」、「(EUの)評価方法が疑問」としている。
日本でも狂牛病の恐れ 欧州委が通知 農水省「安全性高い」 日本経済新聞 01.6.19
Tokyo bars EU report on risk of BSE in
Japan,Financial Times,01.6.19,p.8
当研究所は、EUの再三の警告を無視したドイツ、怒りをあらわにしたチェコ等の二の舞になることを恐れる。英国だけでなく、EUからも大量の肉骨粉を輸入してきたことは事実であり、それらがどこで、どのように使われたかは全く知らされていないからである。リスクがないことはこの点が明らかにされないかぎり立証できないであろう。
チェコ:狂牛病を確認,01.6.16
イギリスの肉またはくず肉の粉・ミール・ペレットの輸出先と輸出量
EUの肉骨粉主要輸出国と輸出量