農業情報研究所


カナダ:保健省、狂牛病予防で供血ルール強化を発表

農業情報研究所(WAPIC)

2001.8.31

 米国に続き、カナダも狂牛病予防のために欧州滞在者の供血規制を強化すると発表した(Health Canada News Release,Health Canada issues precautionary directive to tighten current measures on deferral of blood and plasma donor,01.8.30)

 新ルールの下では、1980年から1996年の間に英国またはフランスで通算3ヵ月以上過ごした者すべてが血液または血漿を提供できなくなり、また1980年以来、ドイツ、イタリア、オランダ、スイス、オーストリア、ベルギー、スペイン、アイルランド、ポルトガル、デンマーク、ルクセンブルグ、リヒテンシュタインで通算5年以上過ごした者、1980年以後に英国で輸血を受けた者の供血も禁止される。従来は、1980−96年に英国またはフランスで通算6ヵ月以上過ごした者の供血が禁止されてきた(日本と同じ)。

 なお、ケベック州では、1999年9月以来、1980年以後英国に通算1ヶ月以上滞在した者の供血を禁じてきたが、フランス及び上記欧州諸国に通算6ヵ月以上滞在した者にも禁止を広げる。

 関連報道
 More people banned from donating blood,globendmail(Canada),01.8.30
 Blood policy honed in wake of Mad Cow disease,The Toronto Star,01.8.30

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