オーストリア:初の狂牛病確認、EUで未発生はスウェーデンのみ

農業情報研究所(WAPIC)

01.12.14

 13日、オーストリアで狂牛病(BSE)が疑われていた牛の感染が最終的に確認された。これにより、EU諸国におけるBSE未発生国はスウェーデンだけとなった。

 1月に疑いが出て最終的にシロとされた牛は山岳部・チロルの有機農家で育てられた牛であったが、今回確認された牛は東部の低地部で飼われていた。有機農業を売り物としてきたオーストリアには痛手となりそうである。

 また、オーストリアはスウェーデン、フィンランドとともに、BSEのリスク度が比較的低いレベル2に評価されてきた数少ないEU構成国であり、フィンランドに続くこの確認は、同じレベル2と評価された米国やカナダも楽観はできないことを示唆しよう。

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