農業情報研究所

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オランダ:BSE発見時の牛群全頭廃棄の補償廃止へ

農業情報研究所(WAPIC)

03.1.15

 「アイリッシュ・インディペンデント」紙が伝えるところによると、オランダ政府は、BSEが発見された牛群全体の廃棄に対する補償を止めることになろう。3月1日からは、感染牛が生まれた日の前後1年以内に生まれた牛とその前2年の間に生まれたその子だけが補償の対象となる。

 オランダ農民は、2001年7月以来、BSEが発見された際、牛群全体を屠殺するかどうか選択することができるようになっている。しかし、大部分の農民は、残った牛を販売できない恐れから、牛群全体の屠殺を選択してきた。農業大臣は、ロシアのような大きな輸出市場にオランダ牛肉製品の品質と安全性を納得させることができたし、今や、このような恐れを抱く理由はないと言う。

 Dutch drop BSE whole herd slaughter practice,The Irish Independent,03.1.14