農業情報研究所
ノルウェーの狂牛病リスクが上昇ーEUが再評価の報道
農業情報研究所(WAPIC)
03.5.29
ノルウェーの狂牛病(BSE)リスク評価がワンランク上がりそうである。EUの従来の地理的リスク評価では、ノルウェーはオーストラリアなどと同様にBSEは存在しそうもない「レベルT」と評価されてきた。しかし、EU科学運営委員会(SSC)は、近々、ノルウェーのリスク評価を「レベルU」(BSEの存在を完全には否定できない、米国やカナダなどがこのレベルと評価されてきた)に引き上げる根拠を発表する。Aftenposten Norwayによると、Nationen紙がそのように報じているという。
ランク引き上げの理由は、ノルウェーが1990年代にEU諸国の肉骨粉を大量に輸入していたことにあるという。もしそうなれば、ノルウェーの牛肉生産者は深刻な打撃をこうむることになる。EU並みのBSE検査も導入しなければならなくなる。
EU believes mad cow risk is rising in Norway,Aftenposten Norway,5.27