農業情報研究所

HOME グローバリゼーション 食品安全 遺伝子組み換え 狂牛病 農業・農村・食料 環境 ニュースと論調

中国:BSE検査結果を発表 感染はなし

農業情報研究所(WAPIC)

03.5.30

 農業部が最近年の中国牛の国家サーベイでBSEは発見されなかったとは発表した。「チャイナ・デイリー」紙が報じている(No trace of mad cow case in mainland: survey,china daily,5.30)。

 国際獣疫事務所(OIE)の基準に従い、過去3年に4,000の牛の脳組織を検査したが、すべて陰性であったという。2002年のサーベイは、31の省・自治区・自治体のすべてをカバーしており、主な検査対象は輸入牛とその子だが、国産牛も検査された。

 農業部の統計では、中国には全部で1億2千800万頭の牛がいる。担当官は、この検査結果は中国の牛と牛産業は安全で、中国におけるBSE発生のチャンスは非常に少ないことを示していると言っている。

 牛の数1億頭の米国はこれを10倍以上上回る検査を行なっており、当局者はOIEの基準に照らせば十分以上と言っているが、多くの専門家は、BSEが存在しないというためには少なすぎると批判している。OIEの基準そのものはどのように決定されるのだろうか、疑問がわく。