アイルランド vCJDがほぼ確実な新患者の発表 同国3人目  

農業情報研究所(WAPIC)

05.7.8

 アイルランド保健児童省(web)が7月1日、ダブリンの病院で確認を待っているほぼ確実に変異型クロイツフェルト・ヤコブ(vCJD)と見られるケースを発表した(Probable case of variant CJD;http://www.dohc.ie/news/2005/nvcjd.html)。もし確認されれば同国3例目のケースとなる。

 1例目のケースは英国で感染したとされているが、昨年11月に確認され、現在同じ病院で手当てを受けている2例目の男性は、国内でハンバーガーを食べたことで感染したと見られている(アイルランド、初のvCJD国内感染、感染源はハンバーガーの疑い,04.11.13)。

  新たなケースの詳細については未公表だが、報道によると輸血を受けたことはなく、2例目と同様、BSEに汚染された牛肉製品を食べたことで感染したと見られる(Latest CJD victim gave blood,service confirm,The Irish Independent.7.1)。ただし、彼には献血暦jがあり、彼の血液を輸血された者が今までに二人確認された。そのうちの一人は、vCJDと無関係な病気で既に死亡しているという。

 これにより、英国56(7月1日現在)、フランス13、アイルランド3、ポルトガル、オランダ、イタリア、カナダ、米国、日本の各1のケースを合わせ、世界全体のvCJD犠牲者(ほぼvCJDが確実な者を含む)は178人となった。