台湾議会委員会 米国産牛飼育・と殺・輸出過程精査チームの米国への派遣を決定

農業情報研究所(WAPIC)

06.6.28

 台北タイムズ紙の報道によると、米国産牛肉輸入に関する台湾政府の政策を見直している議会委員会が27日、米国産牛の飼育・と殺・輸出過程を精査するために、来月末、米国に代表団を派遣すると決定した。

 委員会は、保健省が政策決定に関連する文書を委員会に提供するように要求する。また狂牛病に関して説明するために国立保健研究所の謝顯堂研究員を委員会に招請した。さらに、委員会は見直しを助けるコンサルタントとしての専門家を雇うという。

 台湾は今年1月末に米国産牛肉の輸入を再開した(台湾が米国産牛肉輸入を再開 輸入条件緩和の国際的流れに日本はどう対処するのか,06.1.26)。しかし、4月末、ネブラスカ州のタイソン・フレッシュ・ミート社製の輸入牛肉に骨が混入しているのが見つかり(日本向け輸出承認米国工場が台湾に骨入り牛肉輸出 日本も輸入再開の前に原因調査を,06.4.29)、政府の輸入再開決定への疑問が持ち上がることになった。

 Taiwan Quick Take: Lawmakers to inspect beef,The Taipei Times,6.28
  http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2006/06/28/2003316073