韓国 米国牛肉処理施設再査察に合意 米国は一定の骨混入は認めよ要求

農業情報研究所(WAPIC)

06.8.9

  韓国が問題が、米国産牛肉輸入再開の可否を決めるための5月の査察で問題が発見され、輸入再開決定延期の原因となったいくつかの食肉処理施設の再査察をするための新たな代表団の派米に合意した。ソウルの米国農務省(USDA)担当官が8日に明らかにしたものだが、日程は未だ決まっていないという。

 South Korea To Send New Beef Plant Audit Team To US,Cattle Network,8.8
 http://www.cattlenetwork.com/Content.asp?ContentID=58640

 韓国は、輸出を認めらた35施設中の6つの施設が米国産牛とカナダ産牛を分離せずに処理していること、30ヵ月齢以下の牛からの骨なし肉の輸入しか許さないのに30ヵ月齢以上の牛と30ヵ月齢以下の牛を処理する施設が分離されていないことを理由に輸入再開決定を延期した(韓国の米国産牛肉輸入再開延期 米国以外の国や30ヵ月以上の牛の肉の混入を恐れる,06.6.7)。

 USDA担当官は、「二つの問題の解決で着実に前進した」と語ったという。

 ただし、別の紛争も起きている。米国は牛肉の荷に一定レベルの骨が含まれるのを許容するように要求しているが、合意に達しなかったという。米国食肉処理施設では一定の骨の混入は避けられないということであろう。