ロシア 米国産牛肉輸入再開へ 30ヵ月齢以下の牛なら骨入り肉も

農業情報研究所(WAPIC)

06.11.21

 ロシアがWTO加盟交渉で米国と合意したが、この合意の一環として米国産牛肉の輸入再開にも合意した。輸出を許される業者のリストを作成するために、米国政府はロシア査察団を受け入れるという。

 ロシアはかつて米国産牛肉の第五の輸入国だった。この合意により、ほとんどすべての主要米国産牛肉輸入国が輸入再開を決めたことになる。ロシアは、韓国と異なり、30ヵ月齢以下の牛からのものである限り、骨入り肉や副産物も受け入れる。

 NCBA: After Long Delays, Russia Re-opens To U.S. Beef,Cattle Network,11.20
 US, Russia Deal Paves Way For US Beef Exports,Cattle Network,11.20

 とはいえ、最大の輸入国であった日本や韓国の輸入条件は厳しく、消費者の反発も根強いから、米国の輸出量がBSE発生以前にまで戻るにはなお時間がかかるだろう。米国牛肉産業は、干ばつやトウモロコシ価格の高騰による飼料コストの増大によっても転機にさしかかっている。

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