韓国 米国産牛肉に再度、背骨を発見 米国の食品安全管理はどうなってる?

農業情報研究所(WAPIC)

07.10.5

 韓国の輸入米国産牛肉から、8月に続き、またも特定危険部位である背骨が見つかった。先月7日に船積みされて釜山港に到着した牛肉18.5トン、618箱のうち、30.3キログラム入りの箱1つで背骨が確認されたという。

 8月はじめに背骨が見つかったときには、1日から27日までにわたり輸入検疫が全面的に中断されたが、今回も暫定的に同様の措置が取られるということだ。

 米国産牛肉から背骨見つかる、検疫を暫定中断 聨合ニュース 07年10月5日

 米国は輸入品の安全検査の強化に大童だが、輸出管理はもっとなっていないというべきか。それも当然、国内の衛生安全管理さえ破綻している。肉のサルモネラ・リステリア・O157等病原性細菌汚染事件の頻発で、米国民は命の心配をしながら肉を食べねばならない。大量の挽肉のO157汚染で農務省食品安全検査局(FSIS)が急遽開いた電話会見は、米国食肉工場の安全管理も、それを監視する農務省検査も、余りに杜撰なことを露呈している。 当局者自身、それを認めざるをえなかった。

 TTRANSCRIPT of Tele-News Conference on Topps Recall and E. Coli Reduction Efforts,07.10.4

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