カリフォルニア州議員 と畜場にビデオカメラ設置の提案 牛肉への信頼回復のため

農業情報研究所(WAPIC)

08.2.22

  カリフォルニア州のディーン・フローレス上院議員(上院食品由来病特別委員会委員長)が、と畜場のと殺区域にカメラを設置することを提案しているそうである。

 カリフォルニアではホールマーク/ウエストランド社におけると畜牛の非人道的な扱いやダウナーカウの食肉処理が発覚、米国史上最大の牛肉リコール事件が起きたばかりだ(米国で史上最大の牛肉製品リコール ダウナーカウと畜のBSE規制違反)。それは牛肉の安全性に対する不信を生み出している。リコール対象の大量の牛肉が米農務省(USDA)の国家学校ランチプログラムに供給されていたことから、生徒たちの牛肉離れも起きているようだ。学校でいつも良く売れるビーフ・アントレ、ほんの僅かな生徒しか手を出さなくなったという。

 議員は、カメラ設置が人々の信頼を取り戻す一つの方法になると考えている。ただ、問題は、これを受け入れると畜場があるかどうかだ。これを伝えるメディア、ホールマーク/ウエストランドのコメントは聞けなかったという。他の施設だって、こんなことはしたくないだろう。

 Slaughterhouse cameras proposed,The Sun,2.20
 http://www.sbsun.com/sanbernardino/ci_8319818

 Hallmark Recall A Topic Of Conversation, Worry In School Cafeterias,Cattle Network,2.21
 http://www.cattlenetwork.com/beef_cattle_hot_topics_Content.asp?ContentID=199457