カナダ 13例目のBSE発見 アルバータでは新たに24例の鹿慢性消耗病

農業情報研究所(WAPIC)

08.6.24

  カナダ食品検査局(CFIA)が6月23日、ブリティッシュ・コロンビア州の1頭の牛に狂牛病(BSE)が発見されたと発表した。高リスク牛を標的とし、2003年以来2万2000頭ほどを検査した国家サーベイランス・プログラムを通して発見された。この牛の年齢等詳細は一切明らかにされていないが、OIE(国際獣疫事務局)が認めた管理されたリスク国というカナダのBSEリスクステータスはこの発見でも不動だと強調されている。

 ESB Case Confirmed in British Columbia,.CFIA,6.23
 http://www.inspection.gc.ca/english/anima/heasan/disemala/bseesb/bccb2008/13notavie.shtml

 この発見で、カナダ生まれの牛のBSE発見件数は、米国ワシントン州で03年12月に発見されたアルバータ州生まれの牛も加え、14となった。ブリティッシュ・コロンビア州での発見は3例目、後はアルバータ州が8例、サスカチェワン・アルバータ隣接地域が1件、マニトバ州1件となっている(→カナダで新たなBSE 中国餃子で大騒ぎ、へたり牛肉には知らん顔の食品安全意識とは,08.2.27)。

 なお、カナダ・アルバータ州のサスカチェワン州との州境地域では、2007−08年、野生の鹿に24例の新たな鹿慢性消耗病(CWD、鹿に見られる海綿状脳症)が発見された。2005年以来のアルバータ州におけるCWD発見件数は53になるということである。

 Canada: Control Efforts Find New Cases Of Chronic Wasting Disease,Cattle Network,6.23
 http://www.cattlenetwork.com/Beef_Cattle_Hot_Topics_Content.asp?ContentID=231500