カナダ 最新のBSE牛は5歳 フィードバンから5-6年後の生まれ

農業情報研究所(WAPIC)

08.6.28

  カナダ食品検査局(CFIA)が6月27日、6月23日に狂牛病(BSE)と発表されたブリティッシュ・コロンビア州の牛(カナダ 13例目のBSE発見 アルバータでは新たに24例の鹿慢性消耗病,08.6.24)が5歳のホルスタインと確認されたと発表した。

 CFIAによると、この年齢は50ヵ月齢から192ヵ月齢だった過去のケースと矛盾するものではない。また、この牛が、多分、生後1年の間に非常に低レベルの感染性物質に曝されたことも示唆する。そして、他の国の経験に照らしても、少数のケースの発見は完全に予想されることで、このケースの発見でカナダの管理されたリスク国としてに地位が揺らぐことはないと強調している。

 http://www.inspection.gc.ca/english/anima/heasan/disemala/bseesb/bccb2008/13notavibe.shtml

 5歳ということからすると、1997年のフィードバンから5-6年経ってからの生まれとはいえ、96年8月から肉骨粉を完全追放したはずの英国でも、その後生まれのBSEのケースは158(08年6月2日現在)に達し、今年も4件の発生を見ているのだから*、カナダでの発見は確かに不思議ではない。少数のケースの発見が何時まで続くのか、なお分からない。 

 *http://www.defra.gov.uk/vla/science/docs/sci_tse_stats_age.pdf,p.7