イタリア vCJD感染第2例目 

農業情報研究所(WAPIC)

10.7.23

 7月21日、イタリア・トスカーナ州リヴォルノのホスピスが、当地の42歳の女性がvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病、BSEの人間版とされる)との闘いの最終段階にあると発表した。

 イタリア第二の感染例である。第一例はシシリアの女性、国内で感染したと見られ、およそ1年の闘病ののち、2003年に亡くなった。新たなケースがどのようにして感染したかは分かっていないという。

 欧州委員会は16日に、狂牛病はもう終わりとばかり、BSE対策を緩めるロードマップを発表したばかりだ(欧州委 狂牛病措置第二次ロードマップを採択 SRM基準や飼料規制の緩和も,10.7.17)。なんとも皮肉なはなしだが、人間の感染は終わっていない。イギリスでも今年、新たなに2人の感染が見つかっている。

 Second Italian case of human 'mad cow' disease,ANSA,7.21
 http://www.ansa.it/web/notizie/rubriche/english/2010/07/21/visualizza_new.html_1874256645.html