農業情報研究所環境農薬・化学物質・有害物質ニュース:2015年3月21日   

WHO専門機関 除草剤・グリホサートは”人に恐らく発癌性がある”物質に分類

 WHO(世界保健機関)の癌専門部門をなす国際癌研究機関(IARC)が3月20日、世界で最も広く使われているモンサント社のラウンドアップ除草剤・グリホサートは、殺虫剤のマラチオン、ダイアジノンと共に、人に対しておそらく発癌性 がある物質(グループA)に新たに分類されたことを明らかにした。

 グリホサートについては人の非ホジキンリンパ腫(ホジキンリンパ腫以外の全ての悪性リンパ腫)に関する発癌性の証拠は限定されている。人の発癌性の証拠は2001年以来発表された米国、カナダ、スウェーデンにおける、大部分は農業での使用による暴露の研究から得られた。加えて、実験動物に癌を引き起こした確証もあるという。

 IARC Monographs Volume 112: evaluation of five organophosphate insecticides and herbicides 20/03/2015