農業情報研究所


タイ:京都議定書批准を急ぐな

農業情報研究所(WAPIC)

02.3.11

 環境活動家が京都議定書の批准を急ぐことに反対している。持続可能なエネルギータイネットワーク、グルイーンピース、WWFにより組織されたセミナーで、「生態系回復プロジェクト」のディレクターは、議定書は森林や農地の炭素吸収に頼っているために論議の余地がある、(国の大部分の森林は村民に占有されているから)土地紛争を増加させる可能性のある議定書の批准の前に公衆と協議しなければならないと語る。公正な土地管理を欠いた批准は、ただ受け入れられないだけであろう。公衆は議定書とその帰結についてもっと知らされねばならないという。

 別の活動家は、議定書のメカニズムは先進国が温暖化ガス排出の削減を回避することを許すものだと批判する。彼によれば、それは自然資源の搾取と一層多くの温暖化ガス排出に「ライセンス」を与えるものである。クリーン開発メカニズムは自然資源へのアクセスを一層不適切にする。

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