農業情報研究所環境気候変動・災害・砂漠化・水問題等ニュース:2011年11月10日

オーストラリアが炭素税導入 中国も2015年までの温室効果ガス削減計画

  オーストラリア上院が8日、36対32の僅差で炭素税導入法案を採択した。ヨーロッパ以外の先進経済大国としては初めての炭素税導入となる。

 これにより、およそ500の最大クラス排出企業は来年7月から、トンあたり23オーストラリアドル(23.7アメリカドル)の炭素税を支払うことになる。この支払価格は、排出取引市場が設けられる2015年まで、毎年およそ2.5%引き上げられる。税収の約半分は、減税や年金・家族手当の増額の形で一般家庭に戻される。発電事業者が新税のコストを一般家庭に転嫁するからである。

 政府は石炭業界の職を支えるための13億ドルの財政支援や鉄鋼業界に対する4年間にわたる追加支援を約束することで、これら業界の猛反対を抑え込んだ。

 9日には中国国務院も、2015年までにGDP1単位あたりCO2排出量を17%削減するめの温室効果ガス排出削減計画を承認「した。

 今年も日本の化石賞はほぼ確実だ。原発事故は言い訳にはならない。

 Australia passes carbon tax laws,FT.com,11.8
 
Senate passes carbon tax,smh,11.8
 China's State Council approves plan to curb greenhouse gas emission,Xinhua,11.9