地球の光汚染 世界の3分の1以上で天の川が見えない 前例のない文化的喪失
農業情報研究所>環境>環境・自然保護・生物多様性>2016年6月12日
「アストロノマー、芸術家、ミュージシャン、詩人にインスピレーションを与えてきた天の川(銀河)が大部分の人類の遠い記憶となるかもしれない。新たな光害世界地図がそれを示唆している」
研究は、人工的な光―地球を取り囲む光の霧―の影響のために、ヨーロッパの60%、北アメリカの80%でわが銀河系の成長を続ける帯が見られなくなり、シンガポール、クェート、マルタではその存在に気づかないほどになっていることを明らかにした。天の川はいまや、世界の3分の1以上の人々に見えなくなっている。
天文学者の国際チームが、わが銀河系の中心部をなす8400万の星を示す90億ピクセルの広大なズームアップできるイメージを創り出した。
研究者は、状況は「前例のないマグニチュードの文化的喪失だ」、「天の川を見てきた時代はマジカルな経験になった」、「我々は無量の価値を持つ何かを失った」と言っているそうである。
Milky
Way no longer visible to one third of humanity, light pollution atlas shows,The
Guardian,16.6.10
この研究は、確かにニホニウムの発見以上の価値があるかもしれない。