インドネシア パームオイル企業の森林開発許可は取り消さない 森林転換モラトリアムにもかかわらず

農業情報研究所(WAPIC)

10.6.3

  森林・泥炭地の転換の2年間のモラトリアムというスウェーデン政府との大統領の約束(インドネシア 「泥炭地と森林の転換」を2年間モラトリアム ユドヨノ大統領が表明,10.5.28)にもかかわらず、インドネシア政府は、パームオイル企業に既に与えられた森林開発許可を取り消すつもりはないそうである。

 ハッタ・ラジャサ経済担当相が6月2日、政府はインドネシアの150億米ドル規模のパームオイル産業の拡大を制限するつもりはない、「粗パームオイル4000万トンという目標を維持したい」と語ったという。

 インドネシアは今年、2100万トンから2300万トンのパームオイル生産を計画している。食料安全保障と輸出収入確保のために、「将来世代にとって持続可能なペースで拡大させる」のだそうである。

 Indonesia won't revoke palm oil licences,Business Times,6.3
 http://www.btimes.com.my/Current_News/BTIMES/articles/voke/Article/

 頻発し、大規模化する洪水・土砂崩れ、干ばつなどの自然災害、水質汚染など、インドネシアの森林破壊・開発は既に持続可能なレベルを超えているように見えるのだが・・・。