EU:飼料添加物規則成立、成長促進抗生剤全廃へ

農業情報研究所(WAPIC)

03.7.24

 7月23日、EU農相理事会が動物飼料への添加物の利用を規制する規則を最終的に採択した。新規則はすべてのタイプの飼料添加物の規制を強化するものであるが、特に成長促進のための抗生剤の段階的廃止を完成することになる。人間に使われる抗生剤の飼料への添加は既に禁止されているが、新規則は、モネンシン・ナトリウム、サリノマイシン・ナトリウム、アヴィラマイシン、フラボフォスフォリポールの四つの薬品(いすれも、日本で飼料添加物として指定されている32種の抗生物質のなかに含まれる)の使用を禁止することで、成長促進のための抗生物質使用禁止を完全なものにする。新規則の詳細については、欧州議会、飼料添加物としての成長促進抗生物質禁止案を採択,02.11.25及びEU農相理事会、飼料添加物規制・成長促進ホルモン禁止で政治的合意,02.12.17 を参照されたい。新規則は官報に掲載された後、今年中には発効する。