EFSA 英国の着色料と多動性に関する研究で最初の見解 一層詳細な評価が必要

農業情報研究所(WAPIC)

07.9.29

 欧州食品安全機関(EFSA)が9月28日、一定の食品着色料と子供の多動性障害に関する英国食品基準庁(FSA)の委嘱研究(一定食品着色料混合物が子供の多動性障害に関連の可能性 回避は消費者の責任 英国FSA,07.9.6;多動性障害関連人工食品着色料の禁止はあり得ない 英国食品安全当局がFT紙に,07.9.8)の最初の考察を完了、研究の一層詳細な評価が必要と決定したことを発表した。

 EFSA to further evaluate study on food colours and behaviour - Panel to prioritise safety assessment of six study colours,07.9.28
 http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178646557741.htm

 EFSAの食品添加物等に関する専門家パネル(AFC)は、英国FSAからの追加情報を求めることになる。AFCは、研究の設計と方法、統計的分析、遺伝的素因の役割、個々の人々または人々一般にとっての発見の臨床的意義など、深く研究すべき多くの中心的問題を確認した。

 パネルは、この研究が、一定の食品添加物が子供の行動に影響を与えるかどうかに関するこれまでで最大の研究であり、この重要な問題に新たな光を当てる可能性があることを重視した。EFSAは、許可されたすべての食品着色料の見直しを進めるが、この見直しはこの研究で使われた6つの着色料 を優先するともいう。

 評価は2008年1月末までに完了、この研究に関する意見を求める欧州委員会の要請に応える予定ということだ。