農業情報研究所食品安全ニュース:2013年1月16日

ファスト・フードが子どもの喘息やアレルギーの増加に関連 国際共同研究

  「子どもの喘息とアレルギーの国際研究」と題する大規模国研究の一環をなすファスト・フードに関する研究が、バーガーをはじめとするファスト・フードを常食とする若齢のティーンエージャーは、厳しい喘息や湿疹に罹りやすいことを明らかにした。

 51ヵ国32万人ほどの13−14歳のティーンエージャーと、31ヵ国18万人ほどの6−7歳の子どもが参加したこの研究によると、週に3回以上ファスト・フードを食べるティーンエージャーが厳しい喘息に罹るリスクは40%近く高く、同じく6−7歳の子どもでは厳しい湿疹や鼻炎に罹るリスクが27%増える。ただ、週に3回以上果物を食べると、これらのリスクはそれぞれ11%、14%減るという。

 ファスト・フードとこれらの疾患の厳しさには、ファースト・フードに含まれる高濃度の飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、塩分、炭水化物、唐、そして恐らくは保存料が関係しているのではないかという。

 Do fast foods cause asthma, rhinoconjunctivitis and eczema? Global findings from the International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC) Phase Three,Thoraxx Online  First,13.1.14
  http://thorax.bmj.com/content/early/2013/01/03/thoraxjnl-2012-202285.short?rss=1(abstract)