農業情報研究所食品安全>ニュース:2017年8月19

 

韓国 「殺虫剤卵」調査完了 エコ認証、HACCP認証農場の汚染卵も続々

 

 韓国農食品部が18日、先に発覚した殺虫剤卵(韓国でも殺虫剤汚染鶏卵騒動 大規模養鶏場で基準値超フィプロニル検出 日本は大丈夫?)の全数調査を完了した。

  1239の産卵鶏農場に対する調査の結果、8農場で使用が禁止されているフィプロニルが検出された。その他41農場で許容基準値以上の殺虫剤(フェントリン=37、フルフェノクスロン=2、エトキサゾール・ピリダベン=各1)が検出された。殺虫剤成分が少しでも検出された農場は86、うち68は「環境(エコ)認証」農場だった。 

18日現在、毎日消費する4300万の卵の96%ほどを供給する1190の農場が検査をパス、卵の出荷を再開を許された。

 

Gov't apologizes for tainted-egg fiasco Yonhap 17.8.18

 

朝鮮日報紙によると

 「今回の「殺虫剤タマゴ」がエコ認証養鶏場から相次いで発見されたため、「エコ認証を担当する民間機関に、監督官庁の農産物品質管理院出身者が代表や職員として多数採用され、デタラメに認証を与えたのでは」という疑惑を呼んでいる。農産物品質管理院関係者は「64ある民間認証機関の代表5人、審査員85人が農産物品質管理院出身者だ」と話している。

 一方、本紙が「殺虫剤タマゴ」が見つかった養鶏場49カ所に対して食品衛生管理システムである「HACCP(ハサップ)」の認証を受けているかどうかを確認したところ、29カ所(59%)が認証を受けていたことが分かった。・・・韓国消費者連盟の関係者は「生産段階の養鶏場でも消費者に物を売る流通の段階でも殺虫剤成分を検出できない『役立たず』の認証だ」と怒りを見せた」とのことである。

 殺虫剤汚染:HACCP認証もデタラメ 朝鮮日報 17.8.19

 韓国だけのことなのか、それとも世界どこでも当たり前のことなのか、俄かには見極め難い。エコも、フードセーフも、GAPもカネのなる木、それが世界の現実とは思いたくないが・・・。(東京オリパラを睨んでの泥縄GAP取得に水をさすつもりはありません。念の為)

 *【横田敏恭・GAP普及推進機構理事長に聞く】グローバルGAPは世界への通行手形(農業協同組合新聞 17.7.31):近江八幡から五輪食材を 集落営農で国際認証GAP(滋賀)(中日新聞 17.8.19