農業情報研究所


米国:食料・農産物の海外での販売促進に1億ドル

農業情報研究所(WAPIC)

2002.7.3

 6月26日、農務長官・ベナマンと通商代表・ゼーリックが、米国の食料・農産物の海外での販売を促進するために1億ドルを配分することを発表した(Bush Administration Remains Committed to Increasing Trade Opportunities for U.S Agriculture,6.26)。市場アクセスプログラム(MAP)に9,000万ドル、品質サンプル・プログラム(QSP)に134万ドルが供給される。

 MAPは貿易団体や農業協同組合に海外での販売促進や市場構築の手段を提供するもので、2002年農業法はMAP資金を倍増させ、2006年まで、年々2億ドルを供給するとしている。ベナマン長官は、この日、MAPの下で、67の団体が9,000万ドルを受け取ることになると発表した。新農業法は、2002年財政年度の間にMAPに1,000万ドルを追加供給するとしており、この配分については後に発表される。

 QSPは、米国のアグリビジネスが外国で新たなビジネス・パートナーシップを開発できるように、外国輸入業者に農産品のサンプルを提供するプログラムであり、17の組織に134万ドルが与えられる。7月には、第二ラウンドとして、116万ドルが配分される。

 この発表に当っての農業団体との会見で、ベナマン、ゼーリックは海外市場へのアクセスは米国農業にとって死活的に重要であると言明、農産品の貿易促進プログラムの使用、米国農業に損害を与える貿易障壁や補助金に対する攻撃など、米国の攻撃的態度を鮮明にしている(Transcript of Secretary Ann M. Veneman and U.S. Trade Representative, Ambassador Robert B. Zoellick Upon allocation of Market Access Program funds Wednesday, June 26, 2002 )。

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