農業情報研究所
米国綿作補助金、ブラジルの要求で紛争パネル設置
農業情報研究所(WAPIC)
03.3.23
3月18日、WTOは、米国の年に40億ドルにのぼる棉作補助金が国際貿易ルールに違反するというブラジルの訴えを調査するための紛争処理パネルを設置した。ブラジルは、この補助金がブラジルの世界市場への輸出を縮小させ、世界価格を低下させており、そのためにブラジル綿作農民が昨年失った輸出からの所得は6億4千万ドルにのぼるとしている。パネルには、第三者として、インド、パキスタン、中国、台湾、アルゼンチン、ベネズエラに加え、カナダ、EUも加わるという(WTO probes US cotton subsidies,FT.com-news,3.19)。
しかし、WTOは、19日、最初のパネルの要求を米国が阻止したと発表した(US blocks first panel request on cotton subsidies)。