農業情報研究所>グローバリゼーション>農水産物・食料品貿易>ニュース:2019年8月3日
米国・EU貿易交渉 EUが米国牛肉輸入増加で合意 ただしホルモンフリー牛肉
トランプ米大統領が2日、“グレイト・アメリカン・ビーフ”(要するに米国産牛肉)の対EU輸出を増やすEUとの協定に署名したと発表した。EUへの輸出(EUの輸入割当)は協定初年度に46%、来るべき7年間に90%増加するという。
ただし、このEU輸入割当の対象となる牛肉は、あくまでも“ホルモン・フリー牛肉”、アメリカで一般的な蛋白質合成を促がすホルモン剤を注入された牛の肉は対象外だ。2日の記者会見で、EUのStavros Lambrinidis駐米大使はこの点を強調した。
なお、協定の発効は欧州議会の承認を待たねばならない。量や金額ではない、重要なのは高度な基準だという。
Trump: US will sell more 'great American beef' to EU,Deutsche
Welle,19.8.3
日米貿易交渉も大詰めを迎えている。米国は牛肉・豚肉輸入の大幅増加を求めてくるだろう。日本には米国以上に“高度な基準”はない。