EUとメルコスル、米州協定に先駆けて自由貿易協定に合意の可能性

農業情報研究所(WAPIC)

2002.2.18

 16日のFinancial Times紙によると、EUとブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイで構成されるメルコスル(南部アメリカ共同市場)の間で進行中の自由貿易協定交渉が加速され、2005年に予定されている米州自由貿易協定(FTAA)よりも先に合意に達する可能性が出てきた。

 ブラジルは、FTAA交渉とEUとの交渉を並行して進める戦略を維持しているが、政治と産業のリーダーの間には、米国の保護主義と多国間交渉の複雑さのために、FTAAに向けての前進に対する疑念が高まっている。他方、EUとの交渉の最大の難題であるEUの農業補助金と輸入制限については、ブラジルはイギリスとドイツが味方になり、2004年には合意が可能とみている。

 Brussels looks to hasten deal with Mercosur,Financial Times,02.2.16,p.3

 HOME 二国間関係・地域協力